10代だけど若返りたい⁉︎「アンチエイジング」に熱が入るティーンの心境と、親が取るべき行動&アドバイス
「プレジュビネーション(予防的若返り)のコンセプトは、Z世代を含む若者たちが、ダメージや老化に伴う肌の問題を事前に防ぐ新しいエイジングケアの方法として注目されています」と、話すのはトレンド予測会社「WGSN」ビューティストラテジスト、ハンナ・マウザーだ。 なお、10歳から12歳の子どもたちを対象としたスキンケアに関するGoogle検索は、現在196%の増加を見せており、アメリカにおけるトゥイーン(8歳~12歳の子ども)の平均的な支出も23%増加している。
SNSが牽引する10代のスキンケアマーケット
予想される通り、SNSプラットフォームがこの成長傾向を牽引している。 「ソーシャルメディアの影響は確かに大きいですが、エイジングに対する若い世代の不安が前例のないレベルに達していることを示す証拠があります」と、マウザー。 「TikTokに登場する非常にリアルな加齢フィルターが特徴的です。これは、ユーザーの肌が数十年後にどのように変わるかをデジタル上で再現し描写するものです。これはティーンのプレジュビネーションのトレンドを強く推し進めています」 これらのフィルターは、ユーザーの顔にシワやほうれい線といった加齢に関連するリアルな変化を施し、将来の自分の外見がどのようになるか想像させるものだ。 このフィルターがTikTokに初めて登場したとき、カイリー・ジェンナーは、自分の顔が映し出されることに恐怖を感じた有名人の一人だった。「好きじゃない。本当に大嫌い」と、彼女はシェアしている。
大人向けスキンケアはかえって肌荒れを起こすことも
同時に、10代に至る前の子どもたちの間で“プレジュビネーション”の傾向が見られることが、実際には彼らの肌にとって潜在的な問題を引き起こしているのではないかという懸念も生じている。 「子供やプレティーンの肌は、通常大人の肌よりデリケートで繊細です。特に若いときから強力なスキンケア成分を使うと、肌の過敏症、バリア機能低下、アレルギー反応、光過敏症、そして過剰使用のリスクなど、潜在的な危険を引き起こす可能性があります」と、警鐘を鳴らすのは「SK:Nクリニック」の皮膚専門医アイザ・ジャミル博士だ。