県内公立高への進学希望 68校中58校が定員割れ 希望倍率最高は鹿児島商・アスリートスポーツ2.55倍 通信制希望者増える 来春卒業予定の国公立中3年生調査
鹿児島県教育委員会は7日、2025年3月卒業予定の県内国公立中学校3年の進路希望調査結果を発表した。前年の調査より261人少ない1万4533人のうち、公立高校への進学を希望したのは1万193人で、記録が残る1986年度以降で最少。卒業予定者に占める割合は70.1%と10年ぶりに前年を上回った。 公立高や私立高・高専、就職などの希望者はいずれも減った。大きく増やしたのは「その他」で、前年比81人増の604人。内訳は通信制高372人や未定118人などとなっている。 24年度募集定員に希望者数が満たなかった公立高は68校中58校。学科別では119学科中96学科だった。 希望倍率を学校別にみると、本年度から共学化して学科再編した鹿児島商業・アスリートスポーツ(2.55倍)が最高。甲南・普通(2.05倍)、鹿児島中央・普通(1.68倍)と続いた。最も低かったのは山川・農業と霧島・工業(いずれも0.10倍)。山川・生活情報と福山・商業(同0.15倍)、加世田常潤・農業(0.18倍)と続いた。
調査は7月10日を基準日に、国公立中学校や義務教育学校213校、1万4533人に実施。県教委は結果を踏まえ、10月上旬に募集定員を公表する。 このほか県教委は7日、公立高入試一般選抜で実施している同一校の学科併願を、25年度入試から推薦選抜と2次選抜にも導入すると発表した。受験機会を広げ、多様な生徒を確保したい狙い。25年度入試は2月4日に推薦選抜など、3月5、6日に一般選抜を行う。
南日本新聞 | 鹿児島
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