最新サウジアラビア事情。歴史と未来が同居する首都リヤドから!
ガラス張りのスカイブリッジからは、碁盤の目のように道路と建物が整備され、その精密さはどこか半導体のパッケージを見るよう。先ほどまで近世の戦いの歴史を振り返ったところで、一気に近未来へと時空を飛び越えてきた気分です。 が、ブリッジの反対側を見ると、クレーンが立ち並び、目下、絶賛建築中。リヤドのこれからの伸びしろを見ているようです。
サウジアラビア版エアビーを利用して一般家庭へ訪問!
「サウジアラビアの人と交流してみたい。でも、どうやって知り合えば、いいのやら……?」そんな願いを叶えてくれるのが、サウジアラビア版のAirbnb的なサイト「ハイ・ホーム」(https://hihome.sa/en)。 まずは登録して、スタート。「宿泊」か、「体験」を選ぶ。たとえば「体験」の場合、街→カテゴリー(仮に料理体験をチョイス)→人数を入力して、検索。すると候補がずらりと表示される。さらに日付や人数などを入力し、一人当たりの料金が出るという仕組み。
今回訪れたのは、検索のリストにあった農場経営の一般家庭(といっても、豪邸)。家族総出で迎えてくれて、まずはベドウィンのテントでウェルカムコーヒー。伝統的な衣裳の着付け体験をした後は、まるでパーティー会場のようにごちそうが並ぶ部屋に通され、「さぁ、召し上がれ!」。食後は美しく手入れされた庭でくつろぎながら、自己紹介から交流が始まりました。 熱烈なおもてなしとケタはずれのリッチっぷり、強烈な異文化体験が連続し、びっくりしっぱなしです。そしてサウジアラビアの人たちが心から喜んでツーリストを迎えてくれていることに、うれしくなってしまいます。こういう体験はただ観光スポットを回っているだけではできないもの。リアルなサウジアラビア体験です。
リヤドから行ける世界遺産ディルイーヤは夜に行くべし!
リヤドの中心部から約20km。リヤドから最も近い世界遺産のディルイーヤの街。かつての第1次サウード王国時代(1744年~1818年)の州都であり、ここから王国の歩みが始まりました。 日干しレンガのサルワ宮殿が世界遺産の対象かと思いきや、ハニーファ渓谷沿いに広がるディルイーヤの街全体が対象。いくつかのエリアがあり、ホテルやお洒落なレストランなどが次々とオープン中の再開発エリアといえそう。