最新サウジアラビア事情。歴史と未来が同居する首都リヤドから!
さて、旅を始めるにあたって、まずはその国のことを知っている方がより濃密な体験ができるというもの。早速、リヤド市街南部の国立博物館とマスマク城で予習をすることに。 車で向かう途上、通勤時間帯だったのか、中央分離帯で仕切られた片道4車線に車がびっしり。2023年には路線バスが運行を開始し、2024年には「メトロ・リヤド」という待望の地下鉄も開通するそう。悩ましい渋滞も近々緩和されることでしょう。
ちなみに、サウジアラビアで人気の中古車は1位カムリ、2位カローラ、3位ハイラックス、4位ヒュンダイ、5位ヤリス。日本車が人気です。 渋滞を乗り越えて到着した国立博物館。この国が歩んできた歴史を3700もの展示を通して説明しています。人類の黎明期、アラビア半島の歴史、イスラム教の成立、近代のサウジアラビアの建国、そしてメッカ巡礼についてなどが紹介されています。
興味深かったのは、近代サウジアラビアの歴史。サウード家のアブドゥル・アジーズ(別名イブン・サウード)が1932年にサウジアラビアを建国するまでの道のりが紹介されているのだけれど、国外への亡命やリヤド制定などまるで冒険譚のよう。 続いて、車で15分ほどにあるマスマク城へ。クウェートに亡命していたアブドゥル・アジーズが1902年にこの要塞を制圧し、みごと復権。近世のサウジアラビアの幕開けとなった記念すべき城。当時の様子を紹介しています。
一気に近未来へワープ⁉ スカイブリッジから首都を一望
急成長を遂げているリヤドを目撃するために、キングダム・センターのスカイブリッジへ。首都リヤドを紹介する写真の多くが、ここから撮影されています。 リヤドの象徴的存在のキングダム・センターは、ツインタワーの最上階にスカイブリッジという橋がかけられた、ちょっと栓抜きのような形をした高層ビル。1階にあるフォーシーズンズ ホテル リヤドのエントランスを横目で見つつ、2つのエレベーターを乗り継いで、地上300メートルのスカイブリッジへ向かいます。