殺人猛暑で大量発生!? プロが教えるゴキブリ駆除のウソ、ホント!!
■設置型の毒餌駆除剤が最強の対策!? 近年、手軽で効果が高いと大評判なのが、設置するタイプの毒餌の駆除剤。毒餌を食べたゴキブリが巣に戻ってから死に、その死骸やフンを食べたほかのゴキブリたちも一緒に殺してしまうという、いわば最強クラスのゴキブリ駆除剤だ。 「確かに効果はありますが、気をつけたいのは設置場所です。基本的には、シンクの下の排水管の周り、エアコンや換気扇、洗面台の近くなど、ゴキブリの侵入経路の可能性がある場所ですね。 ただ、ゴキブリが1匹も出ていない家であれば、防除目的でわざわざ置かなくてもいいかなとは思います。なぜなら毒餌の駆除剤を置くことで逆にそのニオイをかぎつけたゴキブリを誘引する可能性もゼロではないからです」 ■猫がいる家庭は出にくい!? 昔からまことしやかにささやかれるのが「猫がいる家にはゴキブリは出ない」説。これって実際どうなの? 「これはあまり関係がないと思います。ただ、猫がゴキブリを食べているところを目撃したことがあるので、まったく影響がないとは言い切れません。反対に、猫の餌を出しっぱなしにしておくとゴキブリが誘引される可能性があるので、そこは気をつけてください」 ■夏場はエアコンをつけっぱなしに!? 夏場のゴキブリ対策で、エアコンをつけっぱなしにして部屋の温度を下げればOKという俗説があります。 「確かに、室温が低いほうがゴキブリが出にくく、活動は鈍るのですが、普通にエアコンをつける分にはほとんど効果は見込めません。室温を10℃くらいに保てば話は別ですが、さすがに現実的ではないですよね(笑)」 確かに。ちなみに、「北海道にゴキブリはいない」という都市伝説もありました。 「まったくいないわけではないと思いますが、やはり東北より北の地域は極端にゴキブリが少ないです。寒さで生息しづらい上に、活発に動かない休眠状態になるので、遭遇する機会が大幅に減るからでしょうね」 ■高層マンションには出ない!? 「侵入経路から遠ければ遠いほどゴキブリは出没しにくくなるので、マンションの高層階ほどゴキブリが出にくいのは本当です。 ところが、私が実際に駆除した中での最上階はタワマンの35階なんです。最初は依頼主が何かの荷物と一緒に持ち込んだのかなと思いましたが、キッチンの下を調べるとフンがびっしりあって、もう完全にすみ着いていたんですよ」 ひょえ~っ! 「なので、高層階のほうが出にくいのは事実ですが、まれにすみ着いてしまうケースもあるということです」