ボーナスが少なくてショックです。1年目の賞与ってそんなものなのでしょうか。
新入社員の冬のボーナスの水準
一般財団法人労務行政研究所が東証プライム上場企業157社を対象に行った「2023年度 新入社員の初任給調査」によれば、全産業157社のうち2023年度の初任給を前年度より全学歴引き上げた企業は70.7%でした。 また、全産業を対象とした、大学卒の2023年度初任給の平均額は22万5686円です。ボーナスの支給金額は、支給月数によって大きく異なります。 「東証プライム上場企業の2023年年末一時金(賞与・ボーナス)の妥結水準調査」の平均支給月数2.56ヶ月分が適用されるなら、新入社員がもらえるボーナスは約57万7756円です。 一方、「毎月勤労統計調査 令和5年2月分結果速報等」の平均支給月数1.04ヶ月が適用されるなら、約23万4713円になります。2.56ヶ月分は一部の大企業の水準なので、1.04ヶ月分をかけた金額と、自分がもらった金額を比べてみるとよいのではないでしょうか。
ボーナスの支給金額や支給月数は企業ごとに大きく異なる
ボーナスの支給金額や支給月数は、企業規模や企業がどの業界に属しているかによって大きく異なり、約1割の企業ではボーナスを支給していません。ボーナスを支給される企業に勤めていて毎月の給与の1ヶ月分より冬のボーナスが少なかった場合、平均より支給額が少ないといえるでしょう。 また、株式会社マイナビ(東京都千代田区)の「2023年冬のボーナスと転職に関する調査」(調査期間:2023年11月、調査対象:正社員として働いている20~50代で前月転職活動を行った人または今後3ヶ月で転職活動を行う予定の1318人)によると、ボーナスが少ないことを理由に転職したことがある人は62.5%に及びます。 平均より少ない場合は、転職も視野に入れてみてもよいかもしれません。 出典 株式会社帝国データバンク 2023年 冬季賞与の動向に関する調査 一般財団法人労務行政研究所 東証プライム上場企業の2023年年末⼀時⾦(賞与・ボーナス)の妥結⽔準調査 厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和5年2月分結果速報等 ≪特別集計≫令和4年年末賞与(一人平均) 一般財団法人労務行政研究所 2023年度新入社員の初任給調査 株式会社マイナビ 2023年冬のボーナスと転職に関する調査 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部