246cmパラバレー選手、ベッド探しに一苦労 一時は床で寝る覚悟も
(c)AFPBB News
【9月5日 AFP】パリ・パラリンピックのシッティングバレーボール男子イラン代表で、2メートル46センチの長身を誇るモルテザ・メヘルザド(Morteza Mehrzad)が、ベッド探しに苦戦した末、ようやく自身の体を収められるベッドを手に入れた。 メヘルザドは、存命中の人物では世界2位となる2メートル46センチの身長を持つ。成長ホルモンが過剰に分泌される先端巨大症だが、10代の頃に自転車事故で骨盤を損傷して右脚の成長が止まり、テレビ番組に出演していたところを監督に見いだされてシッティングバレーのイラン代表に加わった。これまでに2016年リオデジャネイロ大会と2020年東京大会で金メダルを獲得し、世界年間最優秀選手に3回輝いている。 ベッドについては、監督が前週、「東京大会では特別なベッドを用意してもらったが、今回は残念ながら違う」と明かし、メヘルザドは床で眠る予定だと明かしていた。 パリ五輪・パラリンピック選手村の寝室のベッドは、東京大会でも使用された環境に優しいモジュール構造の段ボールベッドで、イラン・パラリンピック委員会の要請で拡張パーツ二つが組織委員会から提供されたが、足りなかったようだ。しかしその後に三つ目のパーツが届き、現在「選手は快適な環境を得るのに必要な器具をすべて手にしている」という。 段ボールベッドは東京大会とパリ大会の両方でたびたび話題になり、大人2人の体重を支えられる構造ではないとして「反セックス」目的だと批判する報道も出た。しかし、多くの選手がベッドの上で跳びはねて耐久性をアピールし、報道を否定している。 映像はイラン・テヘランとフランス・パリで、7月に撮影。(c)AFPBB News