ディズニーキャラクターが「こども病院」を彩る 病気と闘う子供たちに心の支えを…麻酔科医の思いやりからスタートした『支援プロジェクト』
■ディズニーのぬいぐるみが入院生活の支えだった少女
この病院に通う12歳の寧彩(ねいろ)さんは、9カ月間の入院を経験し、何度も手術室で処置を受けました。 【寧彩さん】「最初にカテーテルを入れる時が一番怖かった」 【寧彩さんの母】「緊張していましたね。ずっと手を握って、こちらも緊張するけど、その緊張が伝わったら余計に不安になると思いながらも震えていたと思います」 【寧彩さん】「はさみとかばっかりでちょっと怖かった…」 そんな入院生活を支えたのが、自宅から持ち込んだディズニーのぬいぐるみです。 【寧彩さんの母】「いっぱい持ってきすぎて、『ベッドには3つ(まで)と決まってます』となって、連れて帰りますとなった時もあったね」 「(ぬいぐるみがあると)安心した?」 【寧彩さん】「うん」 退院した今でも定期的な検査が欠かせない寧彩さんは、ディズニーのキャラクターたちに支えられながら闘病生活を送っています。
そんなディズニーの力を存分に発揮すべく、こども病院の手術室や待合室で、子供たちに勇気を届けようというプロジェクトが始まったのです。 【ウォルト・ディズニー・ジャパン 久光真理子さん】「手術室があるのは一番長い廊下。あそこが一番長いところで、うちのデザイナーが、手術に向かう子供たちをキャラクターが応援しているみたいなものを、何とかして作りたかった」 「今回提供する中で、アプリと連動しているんですね。お子さんたちが壁紙にスマホをかざすとキャラクターの動画が動くという」 【兵庫県立こども病院 麻酔科医 末田 彩さん】「(スマホかざしながら)すご~い!」 大人も笑顔にする、ディズニーの魅力。 【兵庫県立こども病院 看護師】「私たちも『よくここまでがんばったね』というんですが、言葉よりも目に入った方が伝わりやすいので」 廊下で末田さんと久光さんが、真剣な様子で話し合っていました。 【兵庫県立こども病院 麻酔科医 末田 彩さん】「(手術室では)ベッドの上に寝ている子が多い。歩いている子がいないわけじゃないんですけど。そんな調整はできるんですか?」 【ウォルト・ディズニー・ジャパン 久光真理子さん】「できると思う」 子供の目線の高さに合わせてキャラクターを配置する調整が、最後まで進められていたのです。
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