「偏差値40未満→難関校」も!ここ30年での”中学受験”の変化の実態 受験環境や入試内容は大きく変化している
新型コロナウイルスが広がって「緊急事態宣言」が出されたときは、多くの塾が一時的に対面授業を停止、オンライン映像の授業に切り替えて、それをきっかけに多くの塾のオンライン対応が加速しました。今後、さらに塾のオンライン化は進んでいくでしょう。 入試もオンライン化が進んでいます。 かつては、受験するための願書を学校までもらいに行って、その願書を提出するために早朝から学校の正門前の行列に並ぶ……そんな光景が見られました。
今でも、学校の窓口まで願書を取りに行って提出する学校も中にはありますが、ほとんどの学校はネット出願となったうえに、合格発表もネットで行われるようになっています。 学校の掲示板での合格発表は今でも行われていますが、合否をその場で確認するというよりは、ネットで合格を確認した人が入学手続きのために学校に行った際に、掲示板でも自分の受験番号を再確認して、その前で記念撮影をする……というのが定番になっています。
■入試制度・問題の変化 30年前の入試は、国語・算数・理科・社会の4科目で受験するか、それとも国語・算数の2科目で受験するかという二択が中心でした。しかし今は、公立中高一貫校の適性検査型入試や、英語選択入試を採用する私立中が半数近くになっています。さらに英検の保持級によって、入試の点数に加点をしてくれる学校も増えています。 そのほか、適性検査型入試、英語入試以外の新傾向として、 • プログラミング入試
• 思考力入試 • 自己アピール入試 • 探究型入試 • 協働プレゼン入試 • マインクラフト入試(聖徳学園) など、30年前は考えたことすらなかったような入試を採用する学校が増えています。 この変化を受けて、早稲田アカデミーでは2020年にSTEM教育プログラム「CREATIVE GARDEN」という講座をスタート。個別指導のユリウスはロボットプログラミング講座を開き、四谷大塚を運営するナガセは2022年に「CodeMonkey」という学習ソフトを使ったプログラミング講座を開設しました。