Netflixシリーズ「アンブレラ・アカデミー」遂に完結! 愛すべきスーパー機能不全ファミリーよ永遠に
【シーズン1】チームワーク最悪のなか世界の終末を止める?
2018年、養父の訃報を受け、再びハーグリーブス邸に集った兄弟姉妹たちだが、ギクシャクしてうまくいかない。そこに失踪していた兄弟姉妹、ファイブが当時と同じ13歳の姿で現れ、人類滅亡の危機を告げる。それを聞いた彼らは再び一致団結し滅亡に立ち向かう!‥‥とまぁ普通のドラマならそうなる所だろうが、彼らは自分の都合を優先し、ファイブの話をまともに取り合わない。渋々力を合わせたとしてもチームワークは最悪で、動けば動くほどむしろ終末は近づいてくる。いよいよ追い詰められた彼らがとった最後の手段とは‥‥。 シーズン1は、”義眼”というたった一つの手がかりをもとに人類滅亡の謎に迫る内容で、ミステリーとしても見応えバツグン! もちろん、ヒーローものよろしく、最強の刺客との死闘などアクションも満載だ。かと思えば、コントのような兄弟姉妹たちのやり取りも存分に楽しめ、シリーズのイントロダクションとして理想的なファースト・シーズンと言えるだろう。
【シーズン2】舞台は1960年代 JFK暗殺の裏で蠢く影
主な舞台は60年代のテキサス州オデッサへ。 ヴァーニャは記憶をなくし、ルーサーは地下闘技場の闘士に。ディエゴは異常者として収容、アリソンは人権運動家と結婚、クラウスはなぜか教祖として祭り上げられる。 一方、別の終末を目撃し、それを阻止すべく飛び回っていたファイブは意外な情報をキャッチ。歴史的大事件“JFK暗殺”の黒幕は‥‥なんと養父!? 果たして彼らは暗殺を、そして世界の終末を今度こそ止められるのか? このシリーズの魅力の一つに挙げられるのが、懐メロから最新曲まで印象的かつ意外な場面で使われる音楽だ。シーズン2冒頭の「マイ・ウェイ」の使われ方も最高に皮肉が効いている。“マイ・ウェイ”を貫いた挙げ句、彼らは世界の破滅を招くのだ。 見どころは何と言っても7話のファイブ無双。生クリームをひと舐めした後、血みどろの殺戮を繰り広げるその姿には、色気すら漂う。また本シリーズ最大の謎のひとつ、ハーグリーブス卿の正体がほんのわずかながら垣間見えるほか、後の重要キャラ、ライラの登場も見逃せない。