Pendle、新しいステーキングプールでビットコインに最大45%の利回りを提供
9月11日、分散型金融(DeFi)プラットフォームのPendleは、ビットコイン(BTC)を裏付けとするトークンで、最大45%という変動利回りのプールを提供する。これはプロダクトのファンダメンタルズを拡大する動きだ。 このオファーでは、年率10%の固定利回りも提供されており、ユーザーは、リステーキングスタートアップのLombardが発行したリキッドステーキングトークンであるLBTCを、イーサリアム(Ethereum)レイヤー2ネットワークのCornが作成したPendleプールに預けることができる。データによると、このプールは稼働開始以来、ユーザーから1300万ドル(約18億2000万円、1ドル=140円換算)以上の預け入れを集めている。満期は12月26日だ。 「ETHの固定利回りによる主要なユースケースを見てきた。そして、BTCでも同じ成功を再現することを目指している」と、CEOのTNリー(TN Lee)氏はテレグラムのメッセージでCoinDeskに語った。「新しいプールやローンチを展開していくため、今後数週間は忙しくなりそうだ」。 Pendleのアプローチは、投資をDeFiプロトコル、例えばコンパウンド(Compound)やアーべ(Aave)などに2つに分けるというものだ。それは投資家が拠出した元本と、そのポジションから得られる見込みのある利回り(トークン報酬)だ。それらをプリンシパル・トークン(PT)とイールド・トークン(YT)に分割し、公開市場で取引することで、Pendleのプールで高い利回りを実現している。 ユーザーはロンバードビットコイン(LBTC)でYTを購入することができ、YTの価値がゼロになる満期まで、LBTCとCornの利回りと現金化可能なポイントを増やすことができる。これらの報酬を受け取らない場合は、固定または変動のいずれかを利回りを選択できる。変動利回りはポイントとLBTC保有者に将来エアドロップされるトークンで構成される。 Lombardは、ラップドビットコイン(WBTC)を、DeFiアプリケーションで利回りを得るために使用できるロンバードビットコイン(LBTC)トークンに変換するリステーキングサービスだ。Cornは、ビットコインを主なトークンとして使用し、利用料を支払うネットワークを提供するもう1つのスタートアップ企業だ。 <専門用語の解説>リキッドステーキングは、ユーザーが暗号資産(仮想通貨)をステークし、その見返りとして新しいトークンを受け取ることができるサービス。レイヤー2は、より広範に利用されるブロックチェーンの上に構築された特定のユースケースに焦点を当てたブロックチェーン。分散型金融(DeFi)は、自動化されたスマートコントラクトを使用して、ユーザーに貸付や借入などの金融サービスを提供することを指す。プールとは、銀行口座と同様に、資産を保管し、リターンを得るためのデジタルロッカー。 PendleのトークンPENDLEは、過去24時間で11%上昇しており、ビットコインの2%上昇を上回っていることがCoinGeckoのデータから明らかになっている。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Pendle|原文:Bitcoin Yields as High as 45% on Offer in Pendle's New Pools
CoinDesk Japan 編集部