【特別トーク】愛媛県・中村知事が語る「ゆく年くる年」きりたんぽ&じゃこ天を囲んで
国際線拡充で世界へ「ダイレクトに」
-松山空港の国際線が本格始動 「LCCの登場で業界の様相も変わってきた。地方空港からダイレクトにつながる路線が増えてきた。早く、安くつながると、交流人口や観光客を増やせるだけでなくビジネスチャンスも拡大する。これからの世の中はより一層、国際化が済むと思うんです。特に学生や若者、彼らの時代にはもっともっと国際競争していかないと いけない時代になる。地方でもそれは同じ。異国、異文化、異言語を若い時期に一度でも体験しておくことは長い人生考えた時に必ずいい経験になると思う」 -来年3月には国際線ターミナルも改築 「国際線が増えるにはいいんだけども、松山空港の場合スポットの数が少ない。国に掛け合って力を借りてOKが取れたので一気にスポット増設となった。そしてその次も考えているのですが、国際線のカウンターと国内線のカウンターをセパレートします。さらに将来は第二期工事で、もう一棟ビルを新しく建てて完全セパレートというところまで描いておきたいなと思っています」 -インバウンド需要で街づくりが重要に 「県下の市長さんや町長さんには、空港から自分の街に引っ張り込む準備をぜひしてほしいとお願いしています。街づくりは市や町が主役ですから。例えば最近ですごいなと思ったのは 大洲ですね。大洲が生き残りをかけて、お城の宿泊や町並みの整備を民間の力でやっている。大洲が世界から注目されているように、ビジョン、プランを作るということが大事だと思います」 -人口減少対策も喫緊の課題 「そう簡単に出口は見つからない。考えられることはどんどんやるしかない。目標がはっきりしていれば効果は出始めるんだなと思ったのが、『移住施策』です。6年前は256人になった愛媛への移住者が去年は7200人まで増えた。県庁職員言ってるのは、『次は8500人だ』と(笑)」 -人手不足、働き手の確保を海外に 「いよいよ世界最大人口・インドにチャレンジします。県内企業もインドでのビジネスにすごく関心がある。経済成長を考えると放置できない。ところがインドは東南アジアの感覚とは全く違った国です。私も商社時代にインドで一杯地にまみれたことがあり本当に難しい。インドをよく知っている人に知恵を借りて開拓してもらい、インドの南、チェンナイをターゲットに考えています。交流派遣、技能実習生等々を含めた駆け橋ができないかなと」 -2024年はどういう年に 「100項目を超える公約を皆さんにお約束しました。それを実施に移すというのが最大の責任。県庁の職員にも、公約をしっかり受け止めてほしいと。この公約の中でどういう政策にしたら実現できるか、それを実現するための工程、目標設定を強く浸透させて、責任を持って事業を展開する体質強化に結びつける最初の年なんです。来年の予算編成はすごく大事だと思っています」