現代は“スポーツをAIで学ぶ”時代!?落合陽一「AIに聞きながら今の若い子は成長していく」
TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。2月13日(火)のお客様は、元陸上競技選手・為末大さんと常連客・落合陽一さん。ここでは「AI×スポーツ」の未来について語り合いました。
◆2020年代は「AI」で学ぶ時代
落合:AIは結構進化していますけど、多分、人間とAIをうまく組み合わせたものが一番面白いものになると思うので、そこが発達していくといいなと。ちょうどこの前、サッカーミュージアム(JFAサッカー文化創造拠点「blue-ing!」)を作って。 為末:そうですよね。 落合:そのときに、「なんで今回はこんなにAIを使ったんですか?」って言われたんですけど、スポーツを“動画で学ぶ”のが2010年代だったら、2020年代はきっとAIで学ぶことが多くなるはず。 例えば、どうやったら練習メニューが組めるか、今日は何を食べたらいいのか、などをAIに聞きながら今の若い子は成長していくから、“AI×スポーツ”っていうのをテーマに全体監修をやっていて。だから最近は、そのジャンルが面白いなって思っていますね。 為末:筑波大学の卒業生の子たちがやっている、スポーツのスタートアップがあるんですけど、それはシンプルな目標を立てて、練習が終わったら振り返りを行う、これをLINEみたいな形式で打ち込むと、AIが精度を評価してくれて、さらに質問をしてくれるんです。 例えば「ディフェンスを頑張るぞ」って書くと「具体的には何をしますか?」ってどんどん精度を上げてくれる。それを行うと、子どもたちの目標設定の粒度がすごく細かくなっていくし、振り返りの精度も高くなっていくので“こういう学習を促すAIもあるんだな”って、すごく面白かったですね。 落合:確かにそうですね。“自身の振り返りをどうやって行うのか”って、けっこう言葉にしないと分からなかったり、よき指導者がいないと自分で言語化できないことも多いじゃないですか。 為末:そうですね。 落合:それをスマホでできるようになると、ずいぶん変わりますよね。今の話って、僕はなんとなくダイエットするときに効果がありそうな気がしています。 為末:なるほど 落合:つまり、体重と食べた物を全部(AIに)教えると、明確に効果があったときにどこにどう効いたのかが分かったり、そういう可能性はありそうな気がします。 (TOKYO FM「TOKYO SPEAKEASY」2024年2月13日(火)放送より)