阪神・オリックスは今季も独走Vなのか? プロ野球12球団別戦力最速分析!
2月、12球団一斉に春季キャンプが始まり、プロ野球の新たな一年がスタート! 昨季を盛り上げた関西2球団は今季も強いのか? 追いかけるのは盟主復権に燃える伝統球団なのか? 12球団の最新情報をもとに徹底分析する。 【写真】オリックスで台頭が期待される3人の投手 ■本命は関西2球団、対抗は「球界の盟主」 ついに始まったプロ野球春季キャンプ。例年以上にストーブリーグが盛り上がったオフを経て、今年はどんなシーズンになりそうか? 本誌おなじみの野球評論家・お股ニキ氏に、昨季との戦力比較、現時点での各球団の期待度を考察してもらおう。 まずは優勝争いについて。セ・リーグもパ・リーグも、優勝候補大本命と対抗馬が同じ構図になりそうだ。 「キャンプ、オープン戦を見ずに予想を立てることは難しいですが、普通に考えれば、昨季独走でリーグ優勝した阪神とオリックスが今年も優勝候補の本命です。この関西2球団に対抗するのが、数年前まで『球界の盟主』だった巨人とソフトバンク。共に復権を目指すシーズンになりそうです」 巨人とソフトバンクはさまざまな点で共通項が多い。 「阿部慎之助と小久保裕紀という、かつての主将&主砲を新監督に抜擢(ばってき)。そして、野手の顔ぶれはそろっているものの、ベテランが多い点。投手陣に課題が多い点も一緒です」 その新監督ふたりの評判も、現段階では似た傾向にある。 「ふたりとも厳しい姿勢を打ち出しているため、一部ファンから叩かれています。でも、どんな野球をするかは実戦で見なければわからない。 昔ながらの厳しさや感覚と、現代の理論が融合するかもしれない。阿部監督は現役時代の優れた野球観を、監督としても発揮するのでは。どのような野球を志向するのか、まずはキャンプ、オープン戦を見ていきたいですね」 ■球団別戦力分析~セ・リーグ編~ では、セ・リーグから各球団の今季の特徴を見ていこう。 ●阪神 「オフは目立った補強はありませんでしたが、流出もなく、戦力は現状維持。昨季後半に活躍した森下翔太が春先から同じ打棒ならば、戦力的にプラスです」 なんといっても、12球団一の盤石投手陣が最大の武器だ。 「昨季ブレイクの大竹耕太郎が同様の成績を残せるか。先発陣で誰かしら調子を落としても、その代わりに昨季序盤で不調だった西勇輝と青柳晃洋が再起すれば2桁以上勝つ力はある。髙橋遥人も復帰するはず。 救援陣も湯浅京己(あつき)が一昨年くらい投げることができれば、岩崎優(すぐる)の状態が仮に悪くてもマイナス分を補えます」