愛犬とともに太平洋を3か月漂流 男性が奇跡の生還 生魚と雨水で飢えをしのぎ… メキシコ
奇跡の生還です。愛犬とともに太平洋を漂流していた男性が3か月ぶりに救助されました。 ◇ 約3か月間、太平洋で漂流し、奇跡の生還を遂げたティモシー・シャドックさん(54)。18日、しっかりとした足取りで歩いて船を下りると、笑顔を浮かべました。白いひげが長く伸びています。 ティモシー・シャドックさん 「かなりおなかがすいていたし、嵐を乗り切れるとは思っていなかった」 今年4月、シャドックさんはメキシコから出航しました。しかし、数週間後に嵐で船が損傷し、通信機器も壊れたため、助けを呼ぶことができなくなったといいます。 それから約3か月後、マグロ漁船がシャドックさんを発見しました。そのときの様子が撮影されていました。 マグロ漁船員 「こんにちは、英語を話せますか?」 シャドック 「はい。ありがとうございます」 マグロ漁船員 「出発の日付はわかりますか?」 シャドック 「はい、メキシコを出発して…」 救助された時、船の上には“1匹の犬の姿”もありました。 ティモシー・シャドックさん 「ベラは素晴らしい。あの犬は別格だよ」 シャドックさんは、愛犬の“ベラ”とともに漂流していました。生魚を食べたり雨水を飲んだりして生き延びたということです。過酷な状況も、愛犬の存在によって耐え抜くことができたのでしょうか。 3か月ぶりに地面を踏んだシャドックさんは、健康状態に問題はないと話しているということです。