「非力な人、中高年にとって、フェアウェイウッド、ユーテリティは千人力のクラブや」【“甦る伝説”杉原輝雄の箴言集㉑】
ライン読みは第1感が正しい
ーー「よく自分の打つ番になってから、ライン読むのは出遅れや。グリーンに上がる時の第一感を大事にすることや」 先輩プロで鬼才と異名をとった戸田藤一郎さんは、ボクらに「芝目やラインはグリーンに上がる時に見た“第一感”が正しいんや。それに入る予感がする時にはラインが雨樋に見え、入らん時は山の分水嶺に見えるもんや」と言ってました。 なるほど、ボクも確かにグリーンに上がる前に傾斜や芝目を読んでます。そして最初に感じたインスピレーションが、ほとんど当たっていることが多いもんや。そういう意味では、第一感が正しいんだとボクも思いますよ。 そやから自分の番になってラインを読むのは、そこで読んでるんではなく、いわば確認をしているんです。 ボクらは一般アマチュアの人と違って、練習ラウンドというのがあります。そこでどういうふうに設計されているのか、山があって、芝目はどうなっているのかは、ピンが立つ位置も想定しながら、練習ラウンドで復習しているわけです。 例えば、日本一の山、富士山の麓のコースは富士山から順目で速くなります。目(芽)がないといわれるベント芝でも例外ではありません。
みんゴル取材班
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