「効果高いアートトイレ、認知度向上へ今年もデザイン募集」ローソン社長・竹増貞信
「コンビニ百里の道をゆく」は、ローソン社長、竹増貞信さんの連載です。経営者のあり方やコンビニの今後について模索する日々をつづります。 【写真】「ローソン店舗で展開しているアートトイレ」はこちら * * * 「何月何日は〇〇の日」というのはたくさんありますが、11月10日が「トイレの日」、そして11月19日は「世界トイレの日」だということ、皆さんはご存じでしょうか。 ローソンではそれに合わせて、トイレの壁面のデザインを一般募集する「アートトイレ」のコンテストを開催しています。 体調などにより「外出時にトイレに行きたくなるかも」という不安を感じる方も多いと聞きます。ローソンは1997年にコンビニとして初めてトイレを開放し、また2022年からはトイレをきれいに使っていただいているお客様と日々トイレ清掃に従事してくれている店舗従業員への感謝の気持ちを伝えるため、「アートトイレ」を実施しています。デザインの募集は昨年に続き2回目です。 アートトイレは東京都、神奈川県、北海道、佐賀県の6店舗で展開していますが、設置した後、利用されるお客様のマナーも向上し、店舗の清掃・メンテナンスの回数が減る効果が確認されています。 トイレはきれいなほうが気持ちいい。当然ながら、世界共通の感覚でしょう。ユニークなアートで彩られていればなお、快適。お客様から「気持ちの良いトイレですね」なんてお声を頂いたりしています。 そして、きれいであればあるほど、きれいに使いたくなる。これも自然なこと。ただでさえトイレ清掃は大変な労力。今回のコンテストも「ありがとう」「感謝」をテーマに募集しているんです。 もっともっと認知度を高めたい。それが昨年に続き募集を実施する意味です。私は今後、ローソンの全店舗のトイレが「アートトイレ」になったらいいとさえ思っています。 私たちがやり続けることで、「トイレをもっともっと清潔で、安心できる場所にしよう」という動きがさらに広がっていけばと考えています。 ◎竹増貞信(たけます・さだのぶ)/1969年、大阪府生まれ。大阪大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。2014年にローソン副社長に就任。16年6月から代表取締役社長 ※AERA 2024年11月11日号
竹増貞信