F2Pはどう変わる? ユーザーが納得できる家庭用ゲームの「課金体系」とは
課金は必須ではない? 新たな展開を見せる人気タイトルが次々と登場
そんな中、多人数参加型のPC向けオンライン戦車ゲーム「World of Tanks」では無課金ユーザーと課金ユーザーによる性能差をほとんどなくす方向のゲームを現れました。DMMオンラインゲームによるブラウザ向けの艦隊育成シミュレーションゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」でも、無理に課金アイテムを使わなくても十分楽しめる仕様としており、1人あたりの金額は少ないながら数多くのユーザーが課金を行っている様子です。今後はパッケージ版の発売やメディアミックスなど幅広い展開を予定しており、さらなるユーザー層の拡大に期待が高まります。 一方パッケージ版では、より長く、より深く楽しめる要素を追加で提供する「ダウンロードコンテツ」を用意するタイトルが一般的となりました。料金は1コンテンツあたり無料~数百円が主流で、発売から一定期間は通常より安価で提供するスタイルも増えてきました。ゲームのクリアに必須ではないため「買いたい人だけ買えばいい」というものですが、本編を楽しんだファンは比較的抵抗なく購入しているようです。 また、昔のアーケードゲームのような「コンティニュー課金」も増えてきました。こちらはゲームセンターの追加クレジットのように、ゲームを続けるために必要なのだと大きな不満を感じることなく課金するといいます。今のところ「ACE COMBAT INFINITY」では、出撃燃料制とアイテムの購入などが課金体系に組み込まれるとのことですが、ユーザーがゲームの本質に魅力を感じ、きちんと納得して課金してくれるかどうかが売り上げを大きく左右するといえそうです。