ショートケーキのイチゴを最初に食べるのはNG? 知らずにやっているマナー違反とは
もうすぐクリスマス。当日にショートケーキを食べる人もいるでしょう。やわらかいスポンジにクリームがマッチし、“主役”のイチゴの甘酸っぱさが良いアクセントになっています。しかし、このイチゴをいつ食べるべきか迷うことも。どのタイミングで食べると良いのでしょうか。また、ケーキを食べる際に知らずにやっているNGとは? 栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに伺いました。 【画像】好きなスイーツは年代別で変わる? 50代、60代が好きなものとは ◇ ◇ ◇
イチゴを食べるタイミングに決まりはある?
結論から言うと、ショートケーキのトッピングのイチゴに、食べるタイミングの決まりはありません。しかし、上にのっているイチゴを真っ先に食べてしまうとケーキの美しいフォルムが崩れてしまうため、見栄えが良くありません。 イチゴがのっている位置まで、スポンジやクリームを食べ進めてから食べると良いでしょう。そうすることで甘味の中にイチゴの酸味がプラスされて、甘味と酸味のマリアージュを楽しめます。 イチゴを食べるときは、スポンジ上でしっかり刺そうとすると、ケーキが倒れる可能性があります。一方で、軽めにフォークで刺して口元まで運ぼうとすると、イチゴを落としてしまうかもしれません。イチゴはフォークで軽く刺してお皿に移し、そこでしっかりと刺し直してから食べるとスマートです。
ショートケーキは日本発祥のスイーツ
実は、日本で「ショートケーキ」と呼ばれるケーキは、海外だと主流ではありません。そもそも、ショートケーキの「ショート」は「短い」ではなく「サクサクする」という意味。クッキーなどのお菓子をサクサクに仕上げる加工油脂「ショートニング」に関係するといわれています。 つまり、本来ショートケーキは「サクサクしたケーキ」という意味で、ソースやクリームを挟んだビスケットのようなお菓子のこと。やわらかいスポンジにクリームなどを組み合わせた「ショートケーキ」は日本で考案されたもので、老舗洋菓子店の不二家が先駆けといわれています。
イチゴのトッピングが一般的な理由とは
ショートケーキにイチゴのトッピングが一般的になった理由は、定かではありませんが、彩りや味わいが考えられます。鮮やかな赤色と甘酸っぱい味わいが、白いクリームとの相性が良いこと。また、日の丸をイメージでき、赤と白の配色がお祝い事とで振る舞いやすいことなどです。 マナーから話がそれますが、栄養面から言っても、イチゴは優秀です。コラーゲンの生成に欠かせないビタミンCが豊富で、造血作用や貧血予防で注目される葉酸、抗酸化作用が期待できるポリフェノールのアントシアニンも含まれています。エネルギーも低く、イチゴ1粒は約5キロカロリー。見た目のかわいさや甘酸っぱいおいしさに加えて、栄養メリットが高い果物です。だからこそ、イチゴがのったショートケーキは幅広い年代で人気があるのでしょう。