始まりは3足から、1400万足売れるブランドに。環境にも人にも優しいスニーカーブランド「VEJA」の信念とは?
スニーカーも修理する時代へ!VEJA初のリペア専門ショップ「VEJA GENERAL STORE」
本社から歩いて向かったのは、今年2月にオープンした初のリペア専門ショップ「VEJA GENERAL STORE」。リペアショップとしては7店舗目になり、VEJA以外の靴やスニーカー以外の靴もブランド問わず修理可能だそう。履きつぶして捨てられる運命だったスニーカーを修理・クリーニングするという、日本ではなかなか見かけないショップ。ショップマネージャーのダニエルさんにお話をうかがいました。 「年間で2億4000万足作られているというスニーカー、そのほとんどが履いたら捨てられる運命。特にスニーカーは再利用するように作られておらず、色々な素材が一緒に使われているので、リサイクルするのが難しいアイテム。なのでリサイクルの前にリペアして永く使うこと、いかに靴の寿命を延ばすかが大事になります」 「スニーカーを長持ちさせるコツのひとつが、頑丈に作ること。破れやすいかかとをレザーで補強すると、修理した靴の方が新品より長持ちするんです」とダニエルさん。 「リペアの値段は修理内容によりますが、新品の半額くらいの高すぎない設定に。そもそもスニーカーを修理できるということ自体があまり知られていないので、流行や業界の流れに逆らった動きだが、産業界全体で取り組むべき問題。昔のやり方に戻りつつ、未来を見据えるショップです」 取材後半はパリから足を伸ばしボルドーへ。VEJAが運営するユニークな施設などを訪ねました。次回に続きます。 構成・文/出原杏子
出原 杏子