2028年ロス五輪は”除外”の新競技ブレイキン。米紙は夏季復活に厳しい見通し「競技の核ではない」【パリ五輪】
新種目が早くも消滅の窮地に陥っている。 米大手紙『USA TODAY』によると、パリ五輪から導入されたばかりの新競技ブレイキンが「おそらく、夏のオリンピックでは2度と見ることはできないだろう」という衝撃的な見出しを打ち、今後復活する可能性は少ないとの見通しを立てている。 【画像】注目新競技の初代女王!ブレイキン女子で金メダルを手にしたAMIを特集! 記事では冒頭から、「パリ五輪のブレイキンは、正式種目として採用されるまで何年もかけて話し合われ、約30時間で終了した。現実的には、夏のオリンピックは2度と見られないかもしれない。そんな瞬間だった」と回顧した。 同紙は国際オリンピック委員会(IOC)が、ブレイクダンス(ブレイキン)をパリ大会の競技種目に加えたのは、「トーマス・バッハ会長とその同僚たちが、彼らが求めているソーシャル・メディアに精通した若年層の視聴者を惹きつけるため」と考えていたと指摘。「より都会的なオリンピックを目指すという、地元主催者の幅広い目標にも合致していた」と補足し、当初から持続力のある新しいスポーツというよりも、目新しいスポーツと見なされ、あまり期待されていなかった。しかも、次回2028年ロサンゼルス五輪ではブレイキン発祥国にもかかわらず、”除外”がすでに決定している見過ごせない事実もある。 「少なくとも3大会連続で開催されるまでは、オリンピック競技の『核』と見なされない。ロサンゼルスで開催される次回夏季オリンピックの主催者は、大会に取り入れたい新しいスポーツを提案する権限を持っていたが、ブレイキンよりも、フラッグフットボール、クリケット、ラクロス、スカッシュを選択した。パリ大会に出場したブレーカーたちは、このことをよく知っていた。2032年のブリスベン大会以降、この競技がオリンピックの舞台に復活することはないだろう」 今大会の目玉競技のひとつであり、会場にも多くの観客が集まって大きな盛り上がりは見せたブレイキン。しかし一方で、採点競技ゆえ基準が分かりづらいという声も少なからずあった。自己表現のひとつである「ダンス」をスポーツの競技と同列にするのは、やはり無理があったのだろうか。 構成●THE DIGEST編集部
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