戦争テーマの催し企画、12月開催目指す 富山県内高校生団体「輪音」
戦争体験者の記憶を継承する富山県内高校生のグループ「輪音(わおん)」は26日、高岡市ふれあい福祉センターで総会を開き、メンバーが今後の活動や催しの内容を話し合った。悲惨な経験を次世代に伝えるため、12月ごろに戦争などをテーマにした親子向けの謎解きイベントを開くことを決めた。 輪音は、高岡南高、新湊高、富山国際大付属高の1~2年生が所属。富山大空襲の体験者の証言を聞き取るなどして、SNS(交流サイト)を通じて平和の大切さを伝える活動を行っている。 26日は輪音代表で高岡南高2年の薬師子龍さん(17)ら8人が集まり、協力企業や連携する学生団体と打ち合わせを行った。薬師さんは「戦争や平和について意見を持ってもらうよう活動していきたい」と話した。 8月上旬には県内の学童に通う小学生を対象にした「輪音平和講座プログラム」を企画。若者らに平和について考えてもらう。このほか、グループを発足させた経験を基に、地域おこしなどのアイデア実現を目指す小中学生や高校生、大学生と、支援企業をマッチングする発表会なども計画している。