北区豊島の文化芸術活動拠点「ココキタ」で多様なアートに触れるイベント
北区文化芸術活動拠点「ココキタ」(北区豊島5)で12月15日、「ココキタまつり」が開催された。主催は北区文化振興財団。(赤羽経済新聞) 「文化の創造と人々の交流を育むまち」というコンセプトの下、旧豊島北中学校校舎を改修して設立された同施設。館内には音楽や演劇の練習ができるスタジオ、絵画や彫刻の制作が可能なアトリエ、作品を展示するオープンギャラリーなどを設けるほか、若手アーティストの長期活動拠点となるレジデンススペース、軽食を楽しめるカフェ「ぱれっと」も備える。 当日は30組以上のアーティストや団体が参加。グラウンドではUtervision Company Japanがテントの中で観客1人のためのパフォーマンスシアター「のぞき見シアター」を提供。施設内では、さくらシアター☆ラボワークショップが室内に落ち葉を敷き詰めた空間を作り、子どもたちに絵本を読み、プレゼントをテーマに絵を描いた。その他、インドの伝統ボディーアート「メヘンディ体験」、絵本作り、サムライ体験、金属をたたくところから作るスプーン作りなど、北区内で活動するアーティストたちによるさまざまなワークショップを行った。 展示も複数を行い、同施設で行われる北区子ども文化教室の鍛金教室の道具の展示や付箋を貼り付けて作る「まつりの作り方」や複数人で絵を描くリレー描画など来場者参加型の展示もあった。 併設の豊島北コミュニティアリーナでは、リレーライブやクリエーターズマーケットを行った。リレーライブでは、ダンスや三味線、バグパイプなどを披露。クリエーターズマーケットでは、シルクスクリーンの印刷体験や多肉植物の寄せ植え体験のワークショップに加え、ハンドメード品や福祉事業所の制作物を販売。焼きたてどら焼きのキッチンカーが出店したほか、北区栄養グループ食彩によるチーズカレーなどの飲食物も販売した。 同財団の種井丈さんは「老若男女楽しめるように企画した。みんなで作り上げる祭り。この機会を通じてアートを身近に感じ、音楽や演劇に興味を持った方にはココキタを、ぜひ利用いただければ」と話す。
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