【JBCレディスクラシック】アンモシエラが会心の逃げ切りで4馬身差V! 横山武史騎手「今後の成長がよりいっそう楽しみになりました」
11月4日(月・祝)の佐賀9Rで行われた第14回JBCレディスクラシック(3歳以上オープン、牝馬、JpnI、ダート・右1860メートル、定量、11頭立て、1着賞金=6000万円)は、横山武史騎手の4番人気アンモシエラ(3歳、栗東・松永幹夫厩舎)が先手をとってレースを進めるとスローペースに落とす。勝負どころでは後続を早くも突き放し、直線でリードを保ってそのまま押し切りV。一昨年のヴァレーデラルナ以来、3頭目の3歳馬による優勝を果たした。タイムは1分59秒6(良)。 4馬身差の2着にはグランブリッジ(1番人気)、さらにアタマ差遅れた3着にテンカジョウ(3番人気)が入り、JRA勢が上位を独占した。 JBCレディスクラシックを勝ったアンモシエラは、父ブリックスアンドモルタル、母サンドクイーン、母の父ゴールドアリュールという血統。北海道浦河町・桑田牧場の生産馬で、馬主は広尾レース(株)。通算成績は12戦4勝(うち地方6戦2勝)。重賞は今年のブルーバードC(JpnⅢ)に次いで2勝目。松永幹夫調教師、横山武史騎手ともにJBCレディスクラシックは初勝利。 ◆横山武史騎手(1着 アンモシエラ)「(前回騎乗した3走前の羽田盃と比べて)特段大きく変わったところはないですが、良かったのは前半自分のペースで息を入れられたことがすごく大きいです。逃げることしか考えてなかったです。テンションは返し馬もすごく高かったけど、競馬に行ったら賢い馬なので自分のリズムで息を入れたら馬自身もすごく落ち着いてくれましたし、向こう正面でペースを上げたいときに馬もすぐに反応してくれて、本当に競馬は乗りやすいです。作戦通りです。1周目は軽い外めを通して、2周目はギャンブルですが3、4コーナーで内を使って後続を離せればと思っていたので、すごく理想的な競馬ができました。体はまだ細くてもっともっと大きくなってくればさらに楽しみな子です。まだまだテンションが高かったり課題の残る馬ですが、3歳でこれだけ強い勝ち方をしてくれて、今後の成長がよりいっそう楽しみになりました。僕自身、地方のGⅠ(JpnⅠ)はこれが初めてで、佐賀競馬場で達成することができてありがとうございます」 ◆松永幹夫調教師(同)「強い馬相手によく頑張ってくれたと思います。状態はすごく良かったので。前回は人気で展開のあやで負けたのかなと思いますが、あの競馬で4着に残ったのが自信になったので楽しみにしていました。競馬自体はジョッキーに任せていたので、武史くんの判断でハナに行ったんでしょうけど、いいリズムで走っているなと思っていました。4コーナーからここはすごく内が深いと聞いてみんな外を回っていたんですが、最内を走ってきて大丈夫かなと見ていましたが、しっかり頑張ってくれました。これからもっと強い馬も出てくるでしょうし、まだ完成したという感じではないので、これからまだまだ強くなるんじゃないかと思います。いいスピードを持っているので、それを道中ずっと持続してくれるし、そのへんがこの馬の強みです。なかなか結果が出ないときもありましたが、これから力をつけていってくれる馬だと思います。(今後は)まだレース直後なので何とも言えませんが、また大きいレースに向かえればいいなと思います」