認知症によりぐるぐる回りたがるワンちゃんのために… 飼い主が考案した“装置”に「素晴らしい」の声
ぐる活装置の注意点
ーぐる活装置についてどのような注意をするべきか教えてください。 装置に頼り過ぎないよう筋肉にある程度の負荷がかかるよう調整しました。 また、振動や重みでネジが緩み部品が脱落したりしたことから、初号機は約3ヶ月で壊れました。メンテナンスは欠かせません。 足先は擦れたり血流が滞らないように注意してます。装置を設置している建具の強度や、体重にも影響するので、まったく同じモノで真似するのは危険です。 ーぐる活装置についてSNSで発信することでどのような反響がありましたか?また、寄せられるコメントについてどのように感じましたか? 想像もしてなかったほどの反響に驚き、温かい言葉をたくさんいただき本当に嬉しかったです。 と同時に同じように悩んでいる人がたくさんいることに気づきました。 参考にしたいというお声もありましたが、あくまでも参考程度で、この動画をきっかけに『ぐる活ライフ』が安心安全に、より良いものになるよう我が子に合ったものを作ってほしいなと思います。 さんぼさんがこう話すように、ぐる活装置は、あくまでも祐くんに合わせて考えられたものなので、まったく同じ装置では危険な場合があります。参考にしたいという場合も、使われる環境やワンちゃんの大きさなどをよく考えて危険のないようにしてください。
元保護犬の祐くん
ー祐くんは元保護犬だとありますが、どのようにして出会い、引き取ろうと思われたのですか? 保護犬や迷い犬のサイトを見ていたときに保護団体『ちばわん』の募集欄の写真に一目惚れしました。 センターレポートの紹介文の中には「手厚くお世話しても看取りになると思う」という一文がありました。 5ヶ月後、譲渡会で初めて祐を抱いたとき、直感的に「この子は私が看取るんだ」とまだ決まってもいないのに確信したのを覚えています。 それが伝わったのか、抱いてる姿を見ていた預かりボランティアさんに見初められ託していただきました。 保護団体『ちばわん』では、現在も家族を待つワンちゃんや猫ちゃんがたくさんいます。祐くんの『実家』と呼んでいるという預かりボランティアの『チビスケんち』@chibisukehahaでは、Instagramでもその活動の様子を紹介しています。 ー病気になってしまったり、年老いてきた動物と関わるうえでどのような気持ちで向き合うことが大切だと思いますか? 老いは必ずくるもの。その姿に、ついつい動揺したり困惑したりしてしまうけど、自分以上に困惑して不安にかられているのは動物たちだと思います。その不安を取り除く努力をしています。 ー今後、SNSを通じてどのような人にどのようなことを発信していきたいですか? 介護は重く苦しいものじゃなく、尊くて愛おしくて、かけがえのない時間だということ。それをまだ知らない人に知ってほしいです。 残念なことですが、病気や老いを理由に動物を手放す人も少なくありません。動物の介護について発信されることで、動物の老いへの認識が変わっていくといいですね。
ほ・とせなNEWS編集部