敵投手がガクッと崩れる…大谷翔平が放った“衝撃の177キロ弾”を米記者も称賛「三振だらけのスランプは終わった」
不調の気配から一変し、大谷翔平(ドジャース)は見事に状態を修正した。 現地時間7月6日に行われたブリュワーズ戦に「1番・指名打者」で先発した大谷は、1点リードの八回の打席で4試合ぶり28号ソロをマーク。これで年間の想定本塁打数を50とし、自己最多(46本)を超えるハイペースとした。 【動画】大谷翔平の表情も手応え十分! 圧巻の28号をチェック 1死無塁の局面で打席に立った大谷は、相手3番手のブライアン・ハドソンと対峙。今季防御率1.17と好成績を収めている左腕だったが、集中力を高めた背番号17は甘く入った1球を逃さなかった。カウント0-1から2球目、インコース低めに食い込んできた86.1マイル(約138.5キロ)のカットボールを強振。打球速度110マイル(約177キロ)で打ち出した打球は、弾丸ライナーで右中間スタンドに突き刺さった。 その衝撃は、マウンドにいたハドソンの姿が物語った。打たれた瞬間に打球を見送ることもなく、ガクッと項垂れた27歳は「やってしまった」とばかりに両膝に手をついた。確信めいた表情で打球を見送った大谷とは対照的な姿だった。 もっとも、大谷も状態がやや不安視されていた。前日には今月4日のダイヤモンドバックス戦から自己ワーストとなる6打席連続三振を含む5打数無安打。直近29打席で15三振をするほどの不調ぶりだった。 ボールゾーンの球を強引に振りにいくなど打席内で苦心する姿が悪目立ちした。そんな苦境から見事に状態を修正した大谷には、地元紙記者も舌を巻く。『Orange Couty Register』のドジャース番を務めるビル・プランケット氏は「ショウヘイ・オオタニの三振だらけのスランプは終わった」と強調。試合前に復調を確信していたデーブ・ロバーツ監督のコメントを紹介した。 「ショウヘイは低めの球に対して積極的になりすぎている。ただ、彼は自分が何をやっているか、よく分かっていると思う」 指揮官が改善ポイントに挙げていた低めの球に大谷はしっかりとアジャストした。一連の打席内容を目の当たりにしたプランケット記者は、「オオタニはしっかりと軌道修正をした。ロバーツは、彼が短期間の不振から立ち直ることを確信し、本人の自主性に任せた」とチームの対応を称賛した。 メジャーでは日本人選手未踏の通算200号にも王手をかけた大谷。その勢いは真夏に入っても衰えが見えそうにない。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]