地域の足が細る中、持続可能な公共交通確立へAIオンデマンド「チョイソコ」スタート 会員登録→乗車予約→AIが行き先に応じて効率的なルートを設定 運賃は200円
鹿児島県出水市は1日、人工知能(AI)を取り入れたオンデマンド交通「チョイソコいずん」を、高尾野と野田の両地域で始めた。市役所野田支所で出発式があり、出席者約40人は安全運行と多くの利用を願った。 【写真】出水市で始まる公共交通体系の路線図
利便性向上などを目的とした乗り合い型の移動サービスで、ふれあいバスに代わって導入した。市くらし安心課によると、県内での「チョイソコ」システム本格運行は志布志市、霧島市に続き3例目。 北と南のエリアがあり、停留所は約230カ所。利用者は事前に会員登録した上で予約、AIが行き先や予約状況に応じて効率的なルートを設定する。車両はミニバンタイプで定員6人。 運行は平日と第2、4土曜日(祝日、お盆、年末年始運休)。運賃は200円、小学生以下・障害者手帳持参は半額。10月から3カ月間は無料で乗れる。 式で椎木伸一市長は運営・運行事業者らを前に「持続可能な地域公共交通の実現に向けた第一歩」とあいさつ。関係者はテープカットを拍手で祝い、出発を見送った。 1日は、路線を10から6にしたふれあいバスや、ルートなどを見直した乗り合いタクシーも、新体系で始まった。
南日本新聞 | 鹿児島
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