「走る男」で再ブレイクの森脇健児「21時に寝て4時半起き」の現在「最近お金をかけたのは人間ドックの80万円」
■50代で後輩にいじられるのはうれしいこと ── 17歳でデビューし、芸歴40年のベテラン芸人。最近では、後輩芸人からイジられることも多いですが、正直、ムカッときたりしませんか(笑)? 森脇さん:いやいや、むしろありがたいですよ。自分よりも若い世代の芸人たちの番組に出ることが多いんですが、みんなちゃんとツッコんでくれる。それがすごくうれしくて。しかも、言葉のチョイスもセンスよくて、ツッコみがうまい。ビックリしますよ。偉そうに聞こえるかもしれませんが、才能あふれる後輩芸人と一緒に仕事をさせてもらうのは、すごく貴重なことだと思っています。売れない時期も、芸人仲間や後輩にずいぶん助けられてきました。30代前半に仕事がなかったとき、ナインティナインが『オールナイトニッポン』で、やたらとぼくの名前を出してくれたり、番組に呼んでくれたり。オードリーなんかもそうでしたね。
── きっと森脇さん自身が、そうした信頼関係を築いてこられたからだと思うのですが、後輩と接するなかで、意識してきたことはありますか? 森脇さん:売れているときでも、後輩に偉そうに振る舞うことはしないようにしていましたね。やっぱり自分が後輩のときに、「なんやねん、この人」と感じる先輩もいるわけです。後輩のボケをつぶしにかかったり、態度が偉ぶっていたり、「だるい、疲れた」を連発したり。そういう先輩はやっぱり尊敬できないし、一緒に仕事したくないじゃないですか。笑福亭鶴瓶さんしかり、関根勤さんしかり、第一線で活躍し続けている諸先輩方を見ていると、まったく偉ぶらないし、若手にもきちんと接して、ときにはアドバイスをくださる。そういう背中を見てきたから、自分もそうなりたい気持ちで接してきたつもりです。
PROFILE 森脇健児さん もりわき・けんじ。1967年、大阪府生まれ。京都・洛南高校時代には陸上でインターハイ出場。高校在学中に芸能界入り。1990年代には『笑っていいとも!』『夢がMORI MORI』などの人気番組に多数出演。TBS『オールスター感謝祭』の人気企画「赤坂5丁目ミニマラソン」には2003年から連続出場。YouTube『やる気!元気!森脇チャンネル』更新中。 取材・文/西尾英子 写真提供/森脇健児
西尾英子