藤原道信朝臣の百人一首「明けぬれば~」の意味や背景とは?|藤原道信朝臣の有名な和歌を解説【百人一首入門】
藤原道信朝臣、ゆかりの地
藤原道信朝臣は若くしてこの世を去ったため、ゆかりの地が多くありません。あえてあげるなら、京都府の嵐山嵯峨野地域。この地域は史跡名勝指定地で、歴史性や文化的価値を守りながら、小倉百人一首を構成する10の『勅撰和歌集』の歌碑が設置されています。藤原道信朝臣の歌碑は、亀山地区に設置されています。
最後に
和歌の才に優れ美しい貴公子であったとされる、藤原道信朝臣。若くして亡くなったことで理想化が進み、『今昔物語集』などに多くの説話が伝えられています。フィクションであることは明らかですが、残された者たちの思いが美しい藤原道信朝臣像を生み出したのかもしれませんね。 ※表記の年代と出来事には、諸説あります。 引用・参考図書/ 『日本大百科全書』(小学館) 『全文全訳古語辞典』(小学館) 『原色小倉百人一首』(文英堂) アイキャッチ画像/『百人一首かるた』(提供:嵯峨嵐山文華館) ●執筆/武田さゆり 国家資格キャリアコンサルタント。中学高校国語科教諭、学校図書館司書教諭。現役教員の傍ら、子どもたちが自分らしく生きるためのキャリア教育推進活動を行う。趣味はテニスと読書。 ●構成/京都メディアライン ●協力/嵯峨嵐山文華館 百人一首が生まれた小倉山を背にし、古来景勝地であった嵯峨嵐山に立地するミュージアム。百人一首の歴史を学べる常設展と、年に4回、日本画を中心にした企画展を開催しています。120畳の広々とした畳ギャラリーから眺める、大堰川に臨む景色はまさに日本画の世界のようです。
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