「死ぬと思った」辺野古カヌーの男性が証言 海保ゴムボート衝突、損害賠償訴訟 那覇地裁 沖縄
名護市辺野古の新基地建設に反対するためカヌーに乗って抗議活動をした際、海上保安庁の硬式ゴムボート(GB)2隻に衝突されるなどしてけがを負ったとして、名護市の男性(81)が国に損害賠償を求めた訴訟の第16回口頭弁論が19日、那覇地裁(片瀬亮裁判長)で開かれた。証人尋問で男性は「恐怖を感じて危ないと何度も言った」と事故時の状況を証言した。 【写真】市民に馬乗り 辺野古で海保職員
男性は主尋問で、弁護人からGBと衝突する直前のことを問われ、GBが正面に近い場所から「すごいスピード」で向かってきたと証言。GBが男性のカヌーに乗り上げる形になったとし、「死ぬと思った」と振り返った。事故目撃者への尋問もあり、男性の事故直後の様子について「大丈夫かと声かけしたら答えられず、意識もうろうの状態だった」と述べた。 被告の国側の代理人は、証拠採用された現場映像を示しながらGBとの衝突の認識について、男性に「わずかに接触しただけではなかったか」とただしたが、男性は「覚えているのは当たったという事実だ」と主張した。 次回期日の2025年1月14日で結審する見込み。
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