一体どこへ行った!? Jリーグを退団した外国人選手たちの去就(5)たった1試合でさよなら…。名手は優勝に貢献できず
今月末に迫った2024明治安田Jリーグの開幕に備え、各クラブはオフの期間中に人員整理を進めてきた。助っ人外国人選手も例外ではなく、昨季終了をもって多くの選手が所属クラブを退団している。その中には既に新天地で活躍している選手もいれば、未だ無所属の選手もいる。そこで今回は、2023シーズンをもってJリーグを去った助っ人外国人選手10人の去就を紹介する。※スタッツは『Transfermarkt』を参照。情報は2月6日時点。
MF:フアン・マタ(スペイン) 生年月日:1988年4月28日(35歳) 前所属クラブ:ヴィッセル神戸 2023リーグ戦成績:1試合0ゴール0アシスト 現所属クラブ:無所属 チェルシー、マンチェスター・ユナイテッドとイングランドを代表するクラブで活躍してきたフアン・マタがヴィッセル神戸に入団する。そのニュースを見て驚いた人も多かっただろう。 2022年6月に赤い悪魔を退団したマタは、夏の移籍マーケットでトルコの強豪ガラタサライへ、契約オプション付きの1年契約で移籍した。この時のガラタサライは大型移籍を敢行。マタと同じタイミングで、元アルゼンチン代表FWマウロ・イカルディなど欧州で活躍した実力者が続々と加入している。 トルコではリーグ戦16試合に出場して、3ゴール1アシストを記録。そのうち先発は3試合で、後半終盤にピッチに立つ試合がほとんどだった。このためクラブは契約延長オプションを行使せず、マタはわずか1年でトルコを去っている。 そして、次のプレーの場に選んだのが神戸だ。しかし蓋を開けてみれば、最終的に出場したのは、リーグ第27節サンフレッチェ広島戦)の10分のみ。アンドレス・イニエスタ、セルジ・サンペールが退団した神戸は強度の高いカウンターサッカーへ転換を果たしており、年齢による持久力低下とプレス強度に不安があったマタは出場機会が与えられなかった。神戸は悲願のJリーグ優勝を果たしたが、同選手がそれに貢献したとは言い難いだろう。結局、昨季終了をもって神戸を退団している。その後は無所属の状態が続いており、今のところ新天地の有力な噂はない。ワールドクラスのチャンスメーカーの次の行き先は果たして…。
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