SNSで小学生の整形が流行中…!「お年玉で二重にする!」整形宣言された小6ママが「娘に必死に伝えたこと」
美容整形と聞いて皆さんは、何を思い浮かべるだろう?一昔前なら、整形と聞くだけで拒否感を持つ人も少なくなかった。しかし、時代は大きく変化をしている。 「田舎でのびのび育児。夢見た私がバカだった…!」都心から移住した夫婦が「田舎懲り懲り」と泣き出した、地方育児の厳しすぎる現実。 危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。 「美容整形はここ数年で、一気に市民権を得ました。韓国での人気からスタートし、徐々に日本でも認められるようになり、昨今ではTikTokやInstagramで、美容整形の動画が大きな支持を得ています。若い世代にとって、美容整形はとても身近なものになっているんです」。 特にまぶたやなみだ袋など、目の整形は人気が高いらしい。 「二重まぶたにする美容整形のなかでも切らずに行える埋没法は、ダウンタイムも短いことから人気が高いようです。驚くほど、低価格で施術をしているところもあるようですが、切らないといっても手術を行うことに変わりはありません。きちんとしたカウンセリングを受け、納得した上で行うことが重要です」。 そんな身近になった美容整形だが、今問題になっているのがその低年齢化だ。 「株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミーの発表している2022年の調査によると過去1年に美容医療を受けた人は、11.8%。年齢による内訳は、20代が最も多く、ついで15~19歳と若い世代に多いことがわかります。美容整形をした小学生や中学生をSNSで見かけることもあるほどです」。 今回はまさに二重手術を受けたいと懇願する小学生の娘を持つお母さんに話を聞くことができた。
富永玲子さん(仮名・49歳)は、中学3年生の息子と小学6年生の娘を持つ母親だ。 「息子には中学生にあがるときに買い与えました。娘には私が昔使っていたiPhoneをWi-Fi環境がある場所で使えるようにして渡しています」。 当初はおもにYouTubeを観るために使っていたという。 「古いiPhoneを渡したのは、6年生になってから。来年、中学生にあがるときに新しいものを祖父母に買ってもらう約束なので、それまでのつなぎというか…。初めはYouTubeばかり観ていたんですが、夏休みくらいからSNSのアプリを入れたいと言い出して…」。 しかし、娘が入れたいというTikTokやInstagramには年齢制限がある。 「どちらも13歳からです。今、彼女のアカウントを作るとなると年齢詐称をしなくてはなりません。そんなことはできないと突っぱねているんですが、とにかくしつこいんです…」。 急にSNSをやりたい!と言い出したのには、あるワケがあるらしい。 「塾に通っているんですが、そこで仲良くなった子がどうやらアカウントを持っているみたいで。その子は最新型のiPhoneも持っているとかで、娘はとにかく羨ましがっているんです」。 その子がどんな子なのかが、玲子さんはいまいちわからないそうだ。 「学校も違いますし、最近入塾してきたようで、保護者会でお母さんにもお会いしていなくて…。娘曰く、まるで中学生みたいだというんです。SNSはもちろんメイクをしたり、ファッションも大人っぽいらしくて。お姉さんとお兄さんがいるようで、そういう影響もあるんですかね?」。 そんなわけでここのところ、玲子さんは娘と毎日口論になるんだという。 「SNSやりたい、メイクがしたい、オフ会にいきたい、推し活がしたい…とにかく要求ばかりで、困り果てています。そもそも受験を前にそんなことしている場合ではないと思うんですけど…」。 玲子さんの娘の通う塾とは、中学受験専門の進学塾なのだ。 「高い学費を出して塾に行かせているのに、勉強以外のことにのめり込んでいて本当に困り果てているんですよ。とはいえ、娘は息子と違い、容量だけはいいので塾での成績もそこそこ。成績が低ければ、そんなことしている暇ないでしょ!と一蹴できるのですが、それもできなくて…」。 そんなある日のことだ。娘が息子の携帯を使ってSNSを観ていたことが発覚する。 「息子はTikTokのアカウントを持っています。観る専のアカウントです。それこそ、中学に上がって半年くらい経ったときに、友達に誘われる形で入手したと記憶していますが、最近はめっきり動かしていなかったみたい。それを知った娘が頼み込んで息子のスマホを借りる形で、観ていたみたいなんです」。 玲子さんは娘を叱ったという。 「ルール違反だと怒りました。伝わっているんだか、どうなんだかわかりませんが、とにかく息子のスマホを使ってSNSを観ることを禁じました。同様に息子にも貸さないようにと釘をさしたんですが…」。 翌週、娘がまた息子のスマホを使ってSNSを観ていたことが発覚する。 「一体、何のためにそんなにSNSが必要なのかを問い詰めました。そうしたら娘が整形をしたいと言い出したんです…」。 【後編】では玲子さんの娘が整形をしたいと言い出した理由についてさらに詳しく話を聞いていきたい。 取材・文/悠木 律