Rain Tree連載【第7回】鈴野みお×永瀬真梨「『私、アイドルやってる!』って実感しました」
永瀬「全員を振り向かせたい!」
秋元康総合プロデュースの『IDOL3.0 PROJECT オーディション』の最終審査で惜しくも選ばれなかったメンバー17人がこの1年、“FINALIST”という名で活動してきた。このたび“Rain Tree”という新しいグループ名で始動。2025年1月29日に1stデジタルシングル『ILU』でメジャーデビューすることが決まった彼女たちの素顔に迫るスペシャル連載。 【画像】か、可愛い…! Rain Treeのメンバー・永瀬真梨の美肌きらめく横顔ショット 第7回は鈴野みおと永瀬真梨のインタビュー対談をお届け! ――お互いのキャラクターをひと言で表すと? 鈴野みお「真梨ちゃんは……よく泣きます(笑)」 永瀬真梨「すごく涙もろくて、すぐ泣いてしまうんですよ。たとえば、知らないドラマの最終話だけ見てもボロ泣きしてしまうくらい涙腺が緩くて。嬉しくて泣くし、悔しくて泣くし、緊張しても泣く……。全部の感情表現が“泣く”なんです。しかも、メンバー17人の中で誰よりも早く涙ぐんじゃいます」 鈴野「みんなが泣いていない場面でも、ふと真梨ちゃんを見ると、すでに泣いていることがあるよね」 永瀬「みおはグループ最年少だけど、それを感じさせないほどしっかり者。年上メンバーに甘えることはあっても、弱音を吐かないし、泣いている姿もほとんど見たことがないです。まわりの人に頼らずに、問題を自分で解決できるタイプの子なのかなと思います」 鈴野「かなり負けず嫌いなんです」 永瀬「いつも元気で、グループのムードメーカー的な一面もあります。メンバーが全員集まってまじめな話をするときに、みおが途中で寸劇を始めて、場が和むことも」 鈴野「メンバーには自分が思っていることをちゃんと伝えるようにしていますが、それで重たい空気になると気まずくなってしまうので、『たとえば、アンパンマンがこうするとして~』みたいに寸劇っぽいことをやったりします」 ――お二人がアイドルに憧れたきっかけは? 永瀬「姉が乃木坂46さんのファンで、その影響で私もアイドルが好きになりました。そんな中、日向坂46さんのライブを見に行ったとき、鳥肌が立つほど感動したんです。それで、自分もたくさんの人を感動させられるアイドルになりたい! と思い、オーディションを受けるようになりました」 鈴野「小学6年生のときに『Nizi Project』というオーディション番組が学校中で流行っていて、私も見てみたら一瞬で心を掴まれました。私もNiziUさんみたいにキラキラ輝ける人になりたい! と思ったのが、アイドルに憧れたきっかけです」 ――『IDOL3.0 PROJECT』のオーディションで最終審査まで残りながら、惜しくもデビューに届きませんでした。その後、FINALISTとして活動することになりますが、「自分もアイドルになったんだ」と実感した瞬間は? 鈴野「アイドルになったら、初めから華やかなステージが待っているんだと勝手に思っていました。超満員の会場でスポットライトを浴びて、ファンの方のたくさんの声援を受ける……そういう姿をイメージしていたけど、それは甘い考えで、実際はいっぱい努力を積み重ねないとダメなんだということがわかりました」 「でもどんなに小さなステージでも、ファンの方々がパフォーマンス中の私たちの写真を撮ってくださるんです。風に髪をなびかせて大きく手を広げて踊っている自分の写真を見たときに、『私、アイドルやってる!』って実感しました」 永瀬「私は自分がアイドルになった実感がずっと湧かなかったんです。FINALISTとしてオリジナル楽曲をいただいて、ステージに立つこともありましたが、ずっと夢見心地で……。でもステージの上でパフォーマンスしているとき、当たり前なのですが、自分のことを見てくれる人もいれば、ほかのメンバーのことを見ている人もいて。『全員を振り向かせたい!』と思うようになったのは、アイドルとしての自覚が芽生えたということなのかなと思います」 ――デビューまでの道のりは決して平坦ではなかったと思います。印象的だった場面や出来事はありますか? 永瀬「WHITE SCORPIONさんのリリースイベントにFINALISTとして参加していたのですが、企画をすべて自分たちで考えて、衣装も自分たちで用意していました。いろんな場面で『これがデビューしたグループと、していないグループの差なんだ』と痛感して、悔しくて泣いてしまうこともありました。でも、そういう経験があったからこそ精神面で鍛えられたし、メンバー同士の絆が強くなったと思います」 鈴野「デビューまでの約1年間は、悔しさと嬉しさが半々でした。WHITE SCORPIONさんがテレビ番組に出演していたり、有名な方たちと対バンイベントに出演している姿を見るたびに、『もし私がオーディションに合格してデビューしていたら、今どうなっていたんだろう?』という気持ちになりました。だけど同時に、WHITE SCORPIONのメンバーの皆さんが華やかなステージに立つことは嬉しくもあって、『私もこの子たちと一緒にオーディションを受けていたんだよ』という誇らしい気持ちもありました」 ――不安や悔しい気持ちを抱えながらも、頑張り続けることができた理由は? 永瀬「正直、何をモチベーションに頑張ればいいかわからなくなってしまって、何度も心が折れそうになりました。でも私はアイドルになって叶えたい夢がたくさんあったので、途中で投げ出すことはできなかったです。諦めずに頑張り続けたらきっと何かがあるはず……と信じて、ここまでやってこられました」 鈴野「『私もデビューしたら絶対にこうなってやる!』と心の中で思いながら、WHITE SCORPIONさんのリリースイベントを見ていました。もちろん応援する気持ちもありながら、メンバーの皆さんがステージ上でどんな表情をして、何を意識しているのか、今のうちに研究しておこうと思って、WHITE SCORPIONさんのリリースイベントは全部通ったんです」 ――自分たちが正式にデビューする日が訪れることを信じて、シミュレーションしていたんですね。 鈴野「子どもの頃から、負けず嫌いな性格なので(笑)。生徒会に入っていたり、新体操の大会に出場したりしていたので、絶対に上手くなってやる! とか、絶対に1位をとるぞ! という気持ちは強いと思います」 ◆鈴野「セレクションメインメンバーに選ばれ続けることが目標」 ――ファンの方々にもっと知ってもらいたい、自分のアピールポイントは? 永瀬「アイドルらしいキャラが立っている子もいますが、私は本当にありのままというか、素をさらけ出しています。最初にお話ししたように、すぐ泣いちゃうし(笑)。配信番組などでも自分の気持ちを取り繕うことなく話しています。熱い部分や人間味のあるところを好きだと言ってくださるファンの方が多いので、これからも自分の考えや感じたことをストレートに伝えることができるアイドルでいたいです」 鈴野「私はポジティブなところが自分の強みかなと思います。たとえば、反省点があったら、それを伸びしろと捉えて『もっと自分を高められるチャンスだ!』とポジティブに変換するんです。明るい性格で、人と関わることも好きなので、ファンの皆さんにたくさん笑顔を届けられるアイドルになりたいと思います」 ――Rain Treeはどんな魅力を持ったグループだと思いますか? 永瀬「ほんわかしたタイプの穏やかな性格の子が多いのかな、と個人的には思っています。ただ、穏やかでもみんな内に秘めた熱い思いがあるんです。オーディションに合格できなかった分、負けないぞ! というメラメラした気持ちがあるというか。メンバーのそういう部分も知っていただけると嬉しいし、17人それぞれが個性を発揮して、Rain Treeらしい色を出していきたいです」 鈴野「ダンスが上手い子、歌が上手い子、おもしろい子、優しくて天使みたいな子……みんなポテンシャルが高くて、本当にいろんな個性を持ったメンバーが集まっていると思います。まずはこんなにすごい17人が集まっているグループなんだよ! ということを知っていただきたいです」 ――いよいよ活動が本格スタートしますが、2025年はどんな年にしたいですか? 永瀬「シングルごとにメインメンバーを選考するセレクション制度があるのですが、私は歌やダンスが得意ではないので、正直、今後も不安でいっぱいです。大学に通いながら活動しているので、周りのことを気にかける余裕がなくなってしまうこともあると思います。ただ、2025年を振り返ったときに、自分の中で『これだけは頑張ったぞ!』と胸を張って言えるような何かができたらいいなと思います」 鈴野「たくさんの方にRain Treeの鈴野みおを知っていただきたいので、セレクション制度でメインメンバーに選ばれ続けることが目標です。そして誰よりも努力して、個性を磨いて、可愛い私になってやるぞ! という気持ちで、ガツガツ前へ行きたいです。SNSやライブ配信など一つひとつのお仕事を全力で頑張って、私たちを見ていただく機会をもっと増やしていけたらな、と思っています」 ――個人で挑戦してみたいことや叶えたい夢はありますか? 永瀬「憧れの人である白石麻衣さんや小坂菜緒さんのように、モデルや女優としても活躍できるような人になりたいです。少女漫画が大好きなのですが、私の好きな漫画ってたいてい実写化するんです。そのたびに、いつか私もドラマや映画のヒロイン役を演じてみたいなと思っています。家で漫画を読みながらひとりでセリフをしゃべっているので、イメトレはバッチリです(笑)」 鈴野「バラエティ番組に出てみたいです。ドッキリ系も楽しそうだし、激辛料理を食べるのにも挑戦してみたい。あと、ダンスが自分の特技だと思っているので、バキバキに踊るダンスバトルみたいな企画があったら出てみたいなと思います」 ――最近プライベートでハマっていることを教えてください。 永瀬「もともと空や海の写真を撮るのが好きなのですが、最近はコンパクトデジカメを使って、楽屋でメンバーのことをよく撮っています。普段のメンバー同士のわちゃわちゃ感が伝わる写真がたくさんあるので、SNSなどで発信したいなと思っています」 鈴野「私はいま高校1年生なのですが、学校の課題が多くて、毎日スケジュールがパンパンなんです。でもそんな忙しい日々の中で、心が和むようなことを見つけるのにハマっています。たとえば公園を歩いていて、こんな鳥がすんでいるんだなとか、金木犀のいい香りがするなとか、アリが行列を作っているけど何を考えているんだろう? とか……そういった出来事に小さな幸せを感じて、ほっこりしています」 永瀬「本当に15歳?(笑)」 鈴野「あと、熊本県出身ということもあって温泉が好きなのですが、最近、東京にも温泉があることを知って、よく通っています。温泉にのんびり浸かりながら、江戸時代の人はお湯に入って何を思っていたのかな? って、妄想して楽しんでいます」 ■PROFILE 鈴野みお(すずの みお) 2009年1月21日生まれ 熊本県出身 特技・趣味/踊ること、歌うこと、身体が柔らかい 永瀬真梨(ながせ まり) 2005年4月27日生まれ 千葉県出身 特技・趣味/音楽を聴くこと、少女漫画を読むこと、ピアノ、トロンボーン 取材・文:宮田英一郎
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