巨人・丸、「前に飛ばしたら勝ちだ…ぐらいの気持ちで」5号サヨナラ本塁打に笑顔満開「初戦取れたのは大きい」
◇28日 巨人3X―2広島(東京ドーム) 首位・広島との大事な3連戦初戦で巨人が劇的勝利を収めた。1番・丸が決めた。2―2の同点で迎えた延長10回1死から、右翼席へ5号サヨナラ本塁打を放った。 「前に飛ばしたら勝ちだ…ぐらいの気持ちでいきました。打った瞬間、いくと思いました」。ナインにもみくちゃにされた背番号8は、お立ち台で笑顔満開。「カープに勝たないことには絶対に優勝できないと思ってますので、何とかこの初戦を取れたのは非常に大きい」と声を弾ませた。 この試合の重要性を、みんなで胸に刻んで臨んでいた。広島とは今季初対戦だった4月の東京ドームで3連勝したが、その後2カード連続でマツダで戦い、4敗2分け。敵地では極端に分が悪いだけに、まず東京ドームで絶対に勝っておきたかった。そんな一戦も1点をリードした9回2死からのバッテリーミスで追いつかれた。しかし、最後は丸が勝利を運んだ。この日は4安打。打率はリーグトップとなった。 「はいつくばってでもやろう」。試合前のミーティングでこう号令をかけた阿部監督は、「いやぁ~、我を失って飛び出してしまいました」。広島と3・5差に迫ったサヨナラ弾に笑顔を見せた一方、「今日はうれしさに少しだけ浸って、帰ったらすぐ切り替えたい」と引き締め、次の一戦を見据えた。
中日スポーツ