小さい子どもが一緒でも安心 子育て世代も気軽に銭湯へ この冬、親子でホッカホカ
富山テレビ放送
ハッピーベイビープロジェクト、今回は仕事や育児の疲れを癒してくれる「銭湯」がテーマです。 小さい子どもと一緒に銭湯に行くのはちょっと気が引けるという子育て世代の方、けっこう多いと思います。 そうしたなか、子育て世代にこそ気軽に利用してもらおうと様々な取り組みが行われた銭湯があるんです。 お風呂がテーマの空間で写真撮影会。 こちらは自分だけの手拭い作り体験!富山市稲荷元町の銭湯いなり鉱泉です。 12月8日の日曜、子育て支援団体とタッグを組み、親子で楽しめるイベントが開かれました。 この日は夜に初雪が降るほど寒い1日、朝からひっきりなしに家族連れが集まっていました。 *子育て支援を行うmanma 斉藤千晴さん 「近年、銭湯に若者世代が来なくなったと聞いて、どうすれば若者世代や小さい子どもも気軽に入りに来られるか考えた」 イベントの狙いは「子育て世代」が銭湯を利用するハードルを下げること。 小さい子どもを持つ親のこんな声に耳を傾け、イベントを企画しました。 Q子どもたちはお風呂は? *子育て中の親 「(お風呂が)スキ!」 「(子どもが騒ぐと)気にする」 「人が多いと騒いでいても気にならない」 「小さいと衛生的な部分や準備が大変」 この日、生まれて初めて銭湯にやってきた2歳6か月の李斗くん。 ママはちょっぴり心配しています。 *李斗くんママ 「湯船に入るかな、熱くないかな、お風呂は響くから迷惑にならないか」 早速、パパと2人でお風呂に出発! 李斗くん、いよいよ銭湯デビューです! シャワーにびっくりして、早々に不安になってきた様子。 いざ、お風呂へ。 アヒルさんを浮かべて入ろうとしますが…。 *李斗くん 「ママー(涙)」 *利用者 「だいじょうぶ、だいじょうぶ」 お家のお風呂と違うし、他の大人もいる、いつもと違ってゆっくり入れませんでした。 *李斗くんパパ 「話しかけてくれる方もいて、もうちょっと来てみてもいいかな」 李斗くん、頑張りました! こちらは、初めて子どもだけで男湯に入るという兄弟がいました。 *ママ 「上(兄)が入れんから」 お兄ちゃんは7歳以上で女湯には入れません。 一緒に来たママとおばあちゃんと分かれた兄弟。 男湯を覗いてみると…。 「楽しいよー」 「うぉー!」 「大声出さない!ママに言われたやろ」 そして、この日はこんな試みも…。 銭湯の楽しさやマナーが描かれた『銭湯かるた』です。 浴室で走らないこと、身体を拭いて上がることなど銭湯で子どもに守ってもらいたいルールが学べるようになっています。 かるたは県内のイラスタレーターや保育士などが協力して作成しました。 *イラストレーター いわぐちゆうこさん 「子供が参加する。パッとみてわかるように」 *イラストレーター ココイロさん 「銭湯が身近になれば」 銭湯の楽しさをもっと多くの人に伝えたい、この「銭湯かるた」を県内の銭湯に置いてもらえるよう普及にも取り組んでいるそうです。 *子育て支援を行うmanma 斉藤千晴さん 「お風呂ってこんなところなんだ、行ったことのないお子さんもいる。子どもたちから”お風呂行ってみたい”と言ってもらえるようになれば」 イベントが開かれたことで初めて親子で銭湯を楽しんだ人などこの日は300人以上が訪れ、たくさんの関わりが生まれていました。 *利用者 「(お風呂)好き。きもちいい」 「話かけてくれる人がいる」 「リラックスできる」 「タオルやオムツ、備品が揃っていると来やすい」 *県公衆浴場業衛生共同組合員・いなり鉱泉 稲垣太郎さん 「(利用者が)お風呂のルールを教えたり、ほっこりされて、いつもと違う雰囲気を楽しんでいた。気軽に寄ってほしい」 全国的には、託児銭湯という新たなサービスも増えているそうです。 親が入浴している間、子供を預かってくれるそうで、そういった取り組みも県内で進められると嬉しいですね。 県公衆浴場業生活衛生共同組合では、毎週日曜日に6歳未満の未就学児の子供の入浴料を無料にしたり、2025年1月の土曜日には入浴した人に牛乳をプレゼントをするなど利用を促す取り組みを進めていくということです。
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