負債総額約27億400万円 結婚式場「ヴィラ・グランディス ウエディングリゾート」運営会社が民事再生法適用を申請【福井発】
福井市内の結婚式場「ヴィラ・グランディス ウエディングリゾート」の運営などを手掛ける石川県金沢市の「かづ美」が、金沢地裁へ民事再生法の適用を申請したことが分かりました。今後はスポンサーを募り、再建を目指すとしています。 民間の調査会社・帝国データバンクによりますと、「かづ美」は1986年に創業し、1987年に法人化した石川県金沢市に本社を置くウエディング施設の運営会社です。 当初は貸衣装業を手掛け、2004年にガーデンウエディング施設「ヴィラ・グランディス ウエディングリゾート金沢」を開業したのを皮切りに、結婚式場運営会社として業務を拡大。中国・上海に現地法人を設立し、海外展開も進めていました。 2010年には福井市内にも式場をオープンし、翌2011年6月期には年収入高約25億5700万円を計上していました。 しかし、婚礼件数の減少に加え、競合施設の進出により、2019年6月期には約17億8400万円にまで収入が落ち込みました。その間、収益性も低下して赤字を散発していたうえ、中国現地法人の清算に伴い大幅な赤字を計上したこともあり、債務超過に陥りました。 さらに、新型コロナの感染拡大の影響もあり大幅な赤字計上が続き、借入金の返済猶予を金融機関に要請して立て直しを図っていたものの、自主再建を断念しました。 負債は申請時点で債権者約287人に対し約27億400万円です。今後は、スポンサーを募り再建を目指す方針です。
福井テレビ