日本株の下落トレンド終焉か、TOPIXは7月以降の抵抗線を上回る
(ブルームバーグ): 東証株価指数(TOPIX)が7月以降の上値抵抗線を上抜けた。下降トレンドが上昇に転換したことを示し、日本株の下落基調が終わる可能性がある。
TOPIXは7月高値から4カ月近く調整している間に、7月11日高値と10月7日高値とを結んで引いた上値抵抗線近くで2度跳ね返された。11月6日は2715.92ポイントで終え、2690近辺にあった上値抵抗線を明確にブレークした。
6日はTOPIXの業種別指数で銀行が指数の上昇寄与度1位となった。米国の大統領選でトランプ氏が勝利し、米国での長期金利上昇や規制緩和観測、為替相場の円安傾向などから日本の金融株も恩恵を受けやすく、TOPIXの追い風となる。
一方、日経平均株価は7月11日高値と10月15日高値を結んだ抵抗線が3万9700円近辺に位置する。同水準を上回れば、TOPIXとともにテクニカル面からトレンド転換との見方を後押しする。
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Toshiro Hasegawa