加藤浩次「楽な車に乗っている場合じゃない!」 葉山・横須賀エリアのカーマニアとふれあい学ぶ
イエローボディーの『メルセデス・ベンツ Gクラス』が目に留まった加藤さんは、「ノーマルから、どれくらい(車高が)上がっているんですか?」と質問。カーショップ代表の市来裕昌さんは「6インチ(約15センチ)です。元々軍用車で、4WDの車の特長を上げてあげることが大事。ローダウン(車高を下げる)は、性能を壊しているとしか思えない。これだと、水深1メートルも、がれきの上も、積雪でも走れる」と、車高を上げる利点を明かしました。 そして、助手席に乗り込んだ加藤さんは「Gクラスに乗っているとは思えない。全然違う! トラックとかバスとか、そのぐらいの高さです」と、車からの眺めを例えました。
市来さんは、日本にリフトアップ文化が根付いていない頃に、独学で自身の車をカスタム。それが人の目に留まり、カスタムを請け負うようになり、40年この仕事を続けているそうです。 最近カスタムしたという、1980年式『ジープ CJ7』について、市来さんは「これ全部、軽量で耐久性があり、自由に成形できる繊維強化プラスチック・FRPボディーに換えています」と明かしました。またサスペンションや、足回りはオリジナルパーツを使用。さらに、市来さんがデザインしたタイヤ『Mud Grappler(マッド・グラップラー)』は、恐竜の爪をイメージしたタイヤの溝が特徴だといいます。見た目だけではなく、オフロードシーンでも、岩場をしっかりととらえる優れた機能も備えているそうです。 そして、現在のトレンドだという『スズキ ジムニーシエラ』。バンパーやフォグランプは、市来さんが手がけたオリジナルパーツ。大きすぎない手頃なサイズと、デザインが人気で海外からも注文があるといいます。 最後に、市来さんにとってカスタムとは? と質問すると「性能を上げることがカスタム。お金を払っている意味があるのかなと」と語りました。これには、加藤さんも「見た目が良くても、性能が悪かったら話にならいですよね」と共感しました。