リーベルのガジャルド監督、運命の一戦で17歳と18歳の“至宝”の起用を求めるOBの声に「彼らは救世主ではない」
リーベル・プレートを率いるマルセロ・ガジャルド監督は、クラブOBがコパ・リベルタドーレス準決勝セカンドレグで17歳と18歳の若手2選手の起用を要望していることに対し「若手に重い責任を課すべきでない」という考えを示した。25日、アルゼンチンメディアの『TyCスポーツ』などが報じた。 リーベルは22日にアウェイの地で行われたコパ・リベルタドーレス準決勝ファーストレグで、元ブラジル代表フッキ擁するアトレチコ・ミネイロに0-3で敗れた。決勝進出のためにはホームでのセカンドレグで3点差以上での勝利が必要となるなか、リーベルのOBで元アルゼンチン代表のアリエル・オルテガ氏が自身のSNSで、準決勝ファーストレグで出番がなかった18歳のアルゼンチン代表MFクラウディオ・エチェベリと17歳のU-20アルゼンチン代表MFフランコ・マスタントゥオーノの起用を要求していた。 リーベルの下部組織出身のエチェベリは、中盤の攻撃的ポジションを主戦場とし昨年6月にトップデビューを果たすと、同クラブでこれまで公式戦40試合に出場し4ゴール5アシストを記録している。今年1月にマンチェスター・シティが獲得を発表し、現在はレンタルでリーベルでのプレーを継続している。また、18歳の若さにしてアルゼンチン代表として3試合に出場するなど、同国の次世代を担う選手と見られている。 マスタントゥオーノも同じくリーベルの下部組織出身。左利きでトップ下など中盤の攻撃的なポジションを主戦場とし、今年1月28日には16歳でアルゼンチン1部前期リーグの開幕戦でデビューを果たした。ボカ・ジュニオルスとの「スーペル・クラシコ」に史上最年少で出場するなど、同クラブで公式戦33試合に出場し3ゴール2アシストを記録しており、レアル・マドリード、バルセロナ、ミランなどヨーロッパのビッグクラブが獲得に興味を示していると報じられてきた。 そんな17歳と18歳の“至宝”の起用を求めるオルテガ氏の声に対し、ガジャルド監督は2選手の能力の高さを認めつつも、「17歳と18歳の若手に大きな責任を負わせることはできない。彼らは救世主ではないんだ」と、決勝進出のために大逆転が必要な運命の一戦で、若手に重責を課すべきではないという考えを示した。
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