トラックの「巻き込み事故」を根絶できるか? ボルボの最新安全システムで歩行者・自転車への自動ブレーキが可能に!!
法規の先を行く次世代の緊急ブレーキシステム
併せて発表されたもう一つの安全システムが、次世代の「緊急ブレーキ機能付き衝突警報」だ。EUや国連の定義するレギュレーションでは「AEBS」(Advanced Emergency Braking System=衝突被害軽減ブレーキ)に相当する。 このシステムは2012年の導入以来、改善を続けてきたもので、カメラとレーダーの双方を活用してトラック前方の交通を監視し、衝突のリスクを検知するとシステムがドライバーに警告し、必要であれば衝突回避・被害軽減のため自動ブレーキをかける。 最新世代では車両に加えて歩行者と自転車の検知に対応し、こうした道路利用者に対するブレーキが可能になった。欧州で2028年から義務化される予定のAEBSの新要件にも対応するもので、ボルボは法規が対象とする交通状況を年単位で先駆けてカバーした。 「私たちは法規が交通事故ゼロに向けて強化されていることを嬉しく思っています。しかしながら、ボルボは新しい法規の施行を待つつもりはありません。法定の要件を超える革新を常に続け、私たち自身の目標を達成するために新機能を追加していきます」。(同氏) 緊急ブレーキシステムについては、欧州で販売するFH、FM、FMXシリーズの全車で2025年より標準とし、グローバルにはオプションとして提供する予定となっている。