“勝ち馬”探し「麻生」の腹のなか 「増税王子」で急ブレーキ「進次郎」に急伸「高市」のナゼ 迷走「自民総裁選」の舞台裏
「進次郎フィーバー」の終焉
一方で、議員票でトップに立つ進次郎氏について、 「政策として打ち出した『解雇規制緩和』や“年金は80歳からもらってもいい”といった発言により、〈増税王子〉などと揶揄されていることの逆風が思った以上に強いそうです。『庶民よりも大企業を見ている“古い自民党”のまんま』といった批判的な声は消えず、このままだと最大のストロングポイントである『刷新感が色褪せかねない』と陣営関係者は焦りの色を深めている。進次郎氏が最初に掲げた選択的夫婦別姓も国民の関心事からはズレていて、政策面については『軌道修正中』だと聞きます」(前出・政治部記者) 目下、そんな進次郎氏の最大の課題が「伸び悩む党員票」という。 「若い党員はまだしも、一定の年齢以上の党員からは『経験不足』や『勉強不足』との声が上がり、支持が広がらない状況という。党内にも同じような声はくすぶっていて、決選投票が確実視されるなか、仮に残ったとしても2位通過であれば、“進次郎フィーバー”も一気に冷めかねない危うさをはらんでいる」(前出・関係者) 下馬評をくつがえす“番狂わせ”はあるか。総裁選はいよいよラストスパートに入ろうとしている。
デイリー新潮編集部
新潮社