研究所、中央にはガラス張り「キッズルーム」 働くママ研究者を増やす、大学の試み
女性研究者を歓迎するムード
日本では理系分野を中心に女性研究者が少ないことが課題になっていますが、「ダイバーシティの観点からも女性研究者を歓迎するムードにある」と八木特任准教授は言います。そして研究者を目指す女子学生に向けて、こんなエールを送ります。 「私たちは葛藤や試行錯誤をしながら、次の世代にとって少しでも状況がよくなるように前を向いて進んでいます。これから状況はもっとよくなっていくはず。ぜひ自分の興味や熱意の赴くままに研究者の道を進んでいってほしいです」 他大学でも子育て中の女性研究者を支援する取り組みが増えています。お茶の水女子大学や大阪大学、日本女子大学などの国立大や女子大を中心に、学内に保育所やキッズルームを設置したり、子育て中の研究活動をサポートする補助者を配置したりするなどしています。 多くの女性研究者が出産・育児・介護などのライフイベントを理由に研究を中断することなく続けていける未来は、そう遠くはないのかもしれません。