悲願のGI制覇や人気薄での勝利も マイルCSの勝ち時計ランキング
京都競馬場で11月17日(日)に行われるマイルチャンピオンシップ(3歳上・GI・芝1600m)。下半期の最強マイラー決定戦で、84年に短距離競走の充実を図る目的で創設された。本稿では同レースの開催にあたり、歴代勝ち時計をランキング形式で紹介する。 【写真】ダノンシャークこれまでの軌跡 ■1位 1分31秒5 2014年 ダノンシャーク 11年暮れに準OPを卒業すると、以降は重賞戦線で存在感を示す。13年には京都金杯、富士Sと重賞を2勝したが、GIでは3着が最高と善戦止まりだった。5度目のGI挑戦となった14年のマイルCSは道中10番手で脚を溜めると、直線は馬群を縫うようにしてじわじわ脚を伸ばし、最後はフィエロをハナ差競り落としてゴール。その後勝利はならなかったが、翌々年まで5年連続でマイルCSに参戦するなど、長きに渡ってマイル路線で活躍した。 ■2位 1分31秒8 2010年 エーシンフォワード 同年春に阪急杯で初タイトルを獲得し、高松宮記念でも3着に健闘。しかしその後は、京王杯SC4着、安田記念10着、スワンS8着と冴えず、マイルCSでは13番人気まで評価を落としていた。7枠13番からスタートを切ったが、岩田康誠騎手が巧みにさばいて内ラチ沿いを確保。そのまま脚を溜めて運ぶと、4角のインから一気に脚を伸ばす。最後は少し勢いが鈍ったものの、外からせまった各馬を振り切ってビッグタイトルをつかんだ。 ■3位 1分32秒0 2020年 グランアレグリア ※阪神芝1600mで代替開催のため参考記録 2歳時は阪神JFではなく、朝日杯FSに挑戦したほどの素質馬。3歳春に桜花賞を勝ち、4歳時は安田記念とスプリンターズSを連勝していた。単勝1.6倍の圧倒的人気で出走すると、道中5番手の好位。直線は残り200m程まで前が塞がり、万事休すかに思われたが、進路を確保すると鋭い伸び脚を見せる。連覇を狙ったインディチャンプを楽に差し切り、終わってみれば3/4馬身の快勝。その後もタイトルを積み上げ、最終的にGI・6勝まで伸ばした。 今年のマイルCSには復帰戦の府中牝馬Sを快勝したブレイディヴェーグ、連覇を狙うナミュール、G1・3勝の英国馬チャリンなど好メンバーが揃った。下半期のマイル王に輝くのはどの馬か。発走予定日時は17日(日)の15時40分だ。