平和祈念像の「原型」公開 被爆死受刑者悼み作者寄贈
長崎刑務所(長崎県諫早市)で矯正展が9日開かれ、長崎市の平和公園にある平和祈念像の原型とされる高さ15センチの像が公開された。祈念像を手がけた彫刻家の故北村西望(1884~1987年)が原爆で犠牲となった受刑者らを悼むため、59年に寄贈した。公開は昨年に続き2回目で、10日まで。 刑務所によると、原爆投下時、爆心地から約100メートルの場所に長崎刑務所浦上刑務支所があり、受刑者や職員ら134人が命を落とした。像は当初、移転した浦上刑務支所の前庭に設置され、北村の死後、長崎刑務所に移され長年公開されていなかった。