ローソンとパナソニックが組む“次世代コンビニ”のすごさとは?
■買わなかった商品のデータも収集 今回お目見えした「次世代コンビニ」は、売れた時のデータだけではなく、「お客が買わなかった時のデータ」も得ることができるのが、業界としては画期的なことなのです。 では、どうやってその「買わなかったデータ」を得るのか?それはカメラです。例えば、コンビニで棚のパンを手に取って、「おいしそうだな、どうしようかな」と悩んだあげく、元の棚に戻す。こうした一連の動きを、店内6台のカメラがとらえます。そして、「何月何日何時、30代後半の男性が、新商品のパンを買わなかった」というデータになるのです。 こうしたデータの重要性について、以前から注目されていて、実際に人がカウントすることもありました。ですが、とても手間とコストがかかります。この次世代コンビニでは、パナソニックが開発したハイテクカメラが、このデータを収集し、分析してくれます。 ■プライバシーへの配慮も 「そんな自分の姿を撮られるのは嫌だ!」と、誰もが思いそうです。が、このハイテクカメラは、プライバシーに配慮し、人物だけを映像から自動で消し去る画像処理の技術を備えています。 消費者にとって、お店の商品がますます自分好みになっていくことは良いことに違いありません。ただ、どこまで自分のお買い物行動を売り手側に提供することを容認できるか?ビッグデータの活用とプライバシーの問題は、これからも議論になりそうです。 (文責・坂本宗之祐)