大谷翔平 今季の照準は「50-50」&15勝超えか…恩師・栗山英樹氏もにおわせた〝流儀〟
2年連続3度目のMVPを受賞したドジャース・大谷翔平投手(30)の2025年は、23年以来、約1年半ぶりの「二刀流復活シーズン」となる。 【画像】デコピンを起用した大谷翔平の「年賀状」 メジャー7年目となった24年シーズンで大谷は打者専任として54本塁打、130打点、134得点、出塁率3割9分、長打率6割4分6厘、OPS1・036、99長打、411塁打、ISO(長打率―打率)3割3分6厘、本塁打率11・78の〝ナ・リーグ10冠〟を達成した。 MLB史上初となる50―50(54本塁打、59盗塁)の達成は〝不滅の記録〟として後世に語り継がれる偉業。だが、仮に更新できるとすれば、現時点で大谷本人以外にその可能性を持つプレーヤーは存在しないと言い切っていい。 2度目のトミー・ジョン手術からの復活を期す今季に関していえば、ケガのリスクのある盗塁を再び「50」の〝大台〟に乗せるというストーリーラインは確かに現実的ではない。 しかし、そこはこれまで数々の「非常識」を「常識」に変えてきた大谷だ。日本ハム時代から「期待は超えていくもの」を信条としてきた大谷本人の目標は、見ている第三者側のはるか上をいく異次元の設定になっていると想定される。 野手としては昨季クリアした50―50を継続、あるいは更新するラインを大谷自身が想定している可能性についても「十分にあるのではないか」と指摘する有識者やMLB関係者は少なくない。 大谷の二刀流の発案者であり、日本ハム時代の恩師でもある栗山英樹氏(63)も実際、このようなことを口にしている。大谷が史上初の50―50を達成した直後、同氏は昨年9月放送の民放テレビ番組内で「今年はピッチャーをやっていないから走れるというけれど、来年も走るかもしれない。全然違う次元の野球を見せてくれる可能性がある」と述べ、一部から注目発言として取り沙汰されたことがあった。解釈の仕方によっては〝大谷の2年連続50―50達成の可能性はあると想定している〟とも受け取れる。 そして「投手」としては手術、リハビリ明けとなるものの、15年の日本ハム時代、そして22年のエンゼルス時代にそれぞれマークしたシーズン15勝の自己記録更新を狙いに行くことこそ「大谷の流儀」だろう。 もちろん「50―50―15」を達成できればMLB史上初。いや、50年後、100年後にも続く人間が出てくるとは想像しがたい、正真正銘の〝不滅の大記録〟となるだろう。 そんな異次元の記録達成を期待してしまうところが、大谷が大谷たるゆえんだ。
東スポWEB