出さなきゃよかった…。レアル・マドリード退団で化けた元アカデミー選手(4)放出を後悔? 復帰も噂される若きSB
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)で最多優勝を誇るレアル・マドリードは、毎年のようにスター選手を獲得している。一方で、下部組織からトップチームに定着して活躍を続ける選手は少なく、若くしてクラブを離れて飛躍を遂げた例も多い。今回は様々な理由でレアル・マドリードを離れ、ほかのクラブで一流になった選手を紹介する。
DF:ミゲル・グティエレス(U-21スペイン代表) 生年月日:2001年7月27日 所属クラブ:ジローナ レアル・マドリード在籍期間:2011年夏~2022年夏 近年のレアル・マドリードにおいて、最も後悔しているのがミゲル・グティエレスの放出かもしれない。トップチームの左サイドバック(SB)の選手層の薄さに課題を残している中で、この若きDFは2023/24シーズンに大躍進を遂げたジローナで印象的な活躍を披露している。 10歳でレアル・マドリードの下部組織に加入したミゲルはユース年代で結果を残しており、U-19スペイン代表として2019年に行われたU-19欧州選手権では優勝を経験。大会後のプレシーズンでは当時の監督であるジネディーヌ・ジダンに見出されてトップチームに帯同し、2020/21シーズンにトップチームデビューを果たした。 しかし、フェラン・メンディやマルセロに加えて緊急時はダビド・アラバが左SBに回れることからミゲルの出場機会は限定的で、2020/21シーズンからの2年間でわずか10試合の出場に留まった。こうした経緯もあって2022年夏に400万ユーロ(約6.4億円)の移籍金でジローナへと完全移籍している。 その後のミゲルの活躍は記憶に新しいだろう。ミチェル監督の下で偽SBの役割を任されており、戦術的なキーマンの一人となっている。移籍2シーズン目となった2023/24シーズンにジローナはラ・リーガでクラブ史上最高位となる3位フィニッシュを成し遂げ、その中でミゲルの市場価値は急上昇。現在は2500万ユーロ(約40億円)まで価値を伸ばしている。 一方のレアル・マドリードは本職の左SBが、怪我が多いメンディしかおらず、本職が中盤のエドゥアール・カマヴィンガが同ポジションでも起用されるなど、左SBが補強ポイントとなっている。ミゲルに対しては多くのクラブが獲得に関心を示しているようだが、その中でレアル・マドリードは買い戻しオプションを保持しており、近い将来にも復帰を果たすかもしれない。
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