圧倒的な国内2位企業、「埼玉の優良会社」の株価は過小評価
「ついた値段は正しい」と言われればそれまでだが、株式市場はしばしば勝手な判断をする。今回の大暴落もそうだが、「本決算後の新年度予想」や「四半期業績の進捗」などでも、個別銘柄が本来持つ企業価値と比較して売られすぎの銘柄は多い。 本社がさいたま市大宮区にある、しまむら(8227)も、今年はそうした評価を受けている銘柄の1つ。3月22日の日経平均株価の1回目の最高値更新にほぼ歩調を合わせ、1999年以来の高値9235円をつけたが、「2025年2月期の業績予想や3年間で売上高が10%超の増収にとどまる中期計画が物足りない」などと売られた。 8月の暴落時は今年の高値から31%安の6400円まで下落した。現在もPER(株価収益率)は14倍台だ。 だが、国内主体とはいえ、衣料業界ではファーストリテイリング(9983)に次ぐ圧倒的2位。円安が進んだ中でも、今期は4期連続最高益を予想。無借金の好財務を背景とした株主還元強化もこれからだ。 イメージと違って、期初の当初価格からの値引き率が10%程度低いのも同社の実力が高いことを示す。円安も一服なら1999年の最高値1万0250円に向けて、視界は良好に見える。 ※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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