豪州初の「イーサリアム現物ETF」が取引開始、Monochrome提供で
豪州初の「イーサリアム現物ETF」が取引開始
豪州のデジタル資産運用会社モノクロームアセットマネジメント(Monochrome Asset Management)が、同国では初となるイーサリアム(Ethereum)の現物ETF(上場投資信託)のローンチを10月15日発表した。 同ETFの名称は「モノクローム・イーサリアムETF(Monochrome Ethereum ETF)」。ティッカーシンボル「IETH」にて、Cboe(シーボー)オーストラリア取引所にて15日より取引開始されている。 「IETH」のサイトを確認すると同ETFは、オーストラリアドル(AUD)建てのイーサリアム(ETH)価格に連動する投資収益を投資家へ提供する目的の商品だ。また「IETH」は、ETHを直接保有する形式の現物ETFとなっている。また同ETFで投資マネージャーは、ETHに対して、厳密に受動的な買い持ちによる投資戦略を実行するとのこと。なお同ETFではデリバティブ、レバレッジ、空売りを行わないとのことだ。 また14日時点で「IETH」は、管理手数料は年0.5%、純資産価値は3.7511ドルで純資産合計は262,579.81ドルとなっている。 モノクロームアセットマネジメントは今年6月、豪州で初となる直接BTCを保有するビットコイン現物ETF、モノクローム・ビットコインETF:Monochrome Bitcoin ETF(IBTC)」を正式ローンチしていた。今回の「IETH」ローンチは、「IBTC」ローンチの成功に続くものであると説明されている。 なおオーストラリアでは2022年にビットコインおよびイーサリアムの現物ETFが立ち上げられていたが、資金流入が低調だったため上場廃止された経緯がある。 ちなみに同ETFはコスモスアセットマネジメント(Cosmos Asset Management)による「コスモスパーパスビットコインアクセスETF:Cosmos Purpose Bitcoin Access ETF」と「コスモスパーパスイーサリアムアクセスETF:Cosmos Purpose Ethereum Access ETF」である。
大津賀新也(幻冬舎 あたらしい経済)