BE:FIRST 三山凌輝、“爪痕を残す”演技力で登り続ける俳優の頂き 『虎に翼』経て主演映画も
「RYOKI」のキャラが生かされた、『生理のおじさんとその娘』での芝居
三山は2023年には、NHKの特集ドラマ『生理のおじさんとその娘』にも出演。生理用品会社の広報・光橋幸男(原田泰造)の部下役を演じた。野球部出身でいまだに語尾に「〇〇っす」とついてしまうような、まっすぐなキャラクター。 このドラマについては、以前のコラムでも書いたが(※2)、単純でちょっと猪突猛進的なキャラクターで、幸男のために謝罪動画を撮ることを提案するなど物語の中でも重要な役割を担っていた。その率直さは幸男を救うことにもなった。また、劇中でラップを披露するなど、グループで音楽活動をしている「RYOKI」が生かされているキャラクターでもあった。 実はこの『生理のおじさんとその娘』の脚本を担当したのは、『虎に翼』と同じ吉田恵里香であり、制作統括も尾崎裕和が担当している。尾崎は『虎に翼』のインタビューにて、三山の起用理由について「私も企画に携わっていたのですが、その時のお芝居がとても良かったので、両方の演出に加わっている演出の橋本(万葉)とも話した上で大人になった直明の役をお願いすることになりました」と語っている。実際に『生理のおじさんとその娘』での活躍が、本作に繋がっているのがわかる。(※3) 一作一作で、確かな爪痕を残している三山は、2024年には新堂冬樹の同名小説を映画化した『誰よりもつよく抱きしめて』で久保史緒里(乃木坂46)とダブル主演を務めることも決定している。 監督は内田英治、坂元裕二に師事し、『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』などを手掛けたイ・ナウォンが脚本を担当すると聞けば、自ずと期待が高まる。 この作品で三山は、強迫性障害による潔癖症で、常にビニール手袋着用で生活し、同棲する恋人にも手すら触れることができない絵本作家志望・水島良城を演じるとのこと。これまでの作品でも、まったく違った役を演じてきた三山が次に挑戦する役にも期待が高まる。 参照 ※1. https://realsound.jp/movie/2024/06/post-1689710.html ※2. https://realsound.jp/movie/2023/03/post-1288171.html ※3. https://realsound.jp/movie/2024/06/post-1678658.html
西森路代